第12話 「学園祭の準備」
第12話 「学園祭の準備」
9月も半ばになり文化祭準備が始まる頃、旭は学生寮に入った。
高校卒業と同時に北海道に引っ越すことになった旭。
そのことはまだ誰も知らない。
キーンコーンカーンコーン
夢見野学園の始業のチャイムが鳴る
おしゃべりをしていた生徒たちは慌ただしく席に着く
2年Á組の一番後ろの窓側の席が旭の席だ
先生に遅刻しても見つかる心配のない席で
窓の外が見れる人気の席だった。
茉莉の席は教室に入った前から2番目の席で
教壇の目の前の席でみんなが嫌がる席w
茉莉の隣の席が晴斗の席だった
担任の若葉先生が教室に入ってきた
この先生はめんどくさい事は生徒に丸投げする先生で
そんな先生を丸投げ先生と生徒たちは呼んでいた。
「え~、今日の道徳の時間はもうすぐ
行われる学園祭についてだ。クラス委員
クラスで何をやるのか決めろ。俺はめんどくさい行事はやりたくない。」それだけ言うと
先生は教室から出て行ってしまった・・。
先生の代わりにクラス委員が教壇に立つ
そして学園祭の準備について話し始めた
1時間の話し合いの末に無難に喫茶店をすることに
決まりました
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放課後になり、3人は茉莉の家で喫茶店のメニューの
考案をしていた。クラスでメニューを出し合い
予算を考えることに決まったのだ
その為に旭たちは茉莉の家に集まったのだ
「茉莉の部屋に来るの久しぶり~」
旭がはしゃぎながら茉莉に言った
「本当だよね。旭たちが来るのは久しぶりだよね」
「うん、そうだな」晴斗は茉莉の部屋を見回しながら言った
「さあ、メニューを考えよう」
そう茉莉は言って筆記用具をカバンの中から
出した。ノートも一緒に出して
メモを取り始めた。
茉莉「まず、旭はメニューどんなのがいい?」
旭「うーん、なんだろう。喫茶店だから洋食がいいかな
パスタとか?」
茉莉「いいね、晴斗は?」
晴斗「俺はラーメンがいいなw」
茉莉「それはあんたの食べたいもんじゃん」
茉莉「真面目に考えてよ!」
晴斗「なんだよ、そういうお前は何かいいアイデア
あるのかよ。」
茉莉「うーん、喫茶店だから紅茶とかクッキーとか
あ~おなかすいてきちゃった」
晴斗「なんだよ。お前も俺と似たようなものじゃんw」
旭「予算はいくらくらいだろうね」
晴斗「学園祭か・・なんか面倒だな、
そんなもんクラス委員に任せようぜ」
茉莉「丸投げ先生みたいなこと言わないでよw」
1時間の考案の末茉莉たちが提案したメニューは
以下であった。
紅茶、クッキー、パスタ、ドリア、
コーヒー、あんみつ、ケーキなど
茉莉「これでよし」
晴斗「ほとんどお前らが食べたいものだけどなw」
そんなわけで次回は学園祭だ~~
つづく