第1話日常
宜しく
第一話 「日常」
「うーん」「ピピピッ」目覚まし時計が部屋中に鳴り響く
カーテンの隙間から差し込む光。
「うーん。まだ眠いなあ」旭はベットから起き上がり伸びをした。
制服に素早く着替え、鏡を見ながら髪をかきあげて
ポニーテールにすると
カバンを持ち階段でリビングに降りる。リビングでは既に
新聞を読んでいる父と朝食の用意をしている母がいた。
旭は三人家族。亭主関白の父と料理が上手い母。父は普通の会社員
母は専業主婦だ。今日の朝食は白いご飯、煮魚と目玉焼き、そして若芽と豆腐の味噌汁だ
「わー、今日も美味しそうな朝ご飯」旭はカバンをリビングのソファーに置いて
白い大きなテーブルに並べられた朝ご飯を見た。
「旭。早く朝ご飯食べなさい」母親が料理をテーブルに
並べながら旭に声をかけた・・。
「そうだぞ!早く食べて学校へ行け」両手で広げられた新聞に目を通したまま父が言った
「はーい!」旭はそう言い椅子に座りご飯を食べて、その後、顔を洗い歯を磨いた後
母の作ったお弁当をカバンに入れて玄関に向かった。
「行ってきまーす♪」旭は元気よくそう言って自宅を出た
外に出たら太陽の日差しが眩しく感じた。
旭が通う学校は自宅から歩いて20分の場所にある高尾夢見野学園だ。
高尾夢見野学園は京王線と中央線が通っている高尾駅から徒歩10分の距離に
ある共学の私立高校で校風もいいと評判で中高一貫性の学校だ。
学生の間では制服が可愛いと評判だった。
キーンコーンカーンコーン
学校の校門を生徒たちが行き交う中で校庭にはイチョウの木が咲き誇っている
季節は秋、夏の暑さと冬の寒さの中間の季節だ
2年Á組の廊下に旭の姿はあった・・。
「旭―!!!」そう旭の名前を呼ぶ声がクラスの中から聞こえた
「おはよう!茉莉」茉莉は旭が教室に
入るなり旭に抱きついた。教室には晴斗の姿もあった
こうして旭のいつもの学校生活が始まった
つづく