3話
今日はここだけです、また明日投稿します
部屋に戻りスマホをポケットから取り出しイベリスを起動する。
風呂は入ったし、飯も食った。準備は万端だ。
やっちまった・・・。気が付いたら朝になっていた。
いい感じに眠気と疲れが出てきている。このまま目を閉じれば速攻で就寝できそうだ。
「涼起きなさい朝ご飯よ」
リビングから母の声、このまま寝たいがそうも言ってられない。欠伸を抑えて、今起きたかのように振るまう。
「おはよう母さん。」
母は今日早めの出勤なので、玄関の鍵を閉めるように、と注意をしてささっと出勤していった。
死ぬほど眠いがこのまま休むわけにもいかない、眠い目をこすりながら朝食と食べ支度をした。
「行ってきます」
玄関の鍵を閉め俺は学校へ向かった。
教室へ着くとHR5分前だった。
席が前の方しか空いてなかったが席決めはこの後にあるはずなので、空いてる席に座る。
カバンを机にかけようとすると、声をかけられた。
「おはよ、眠そうだねー」
昨日話しかけてくれた女子の柊秋菜だった。
「ああ、おはよう。昨日遅くまでイベリスやってたから眠くて」
眠そうな目を出来るだけ開けて言う。
「明日から一周年イベントだもんね、下準備は大事だよ!」
そういえば告知でも一周年って言ってたな。
「そうだった、昨日は装備取りにずっとIDを周回してたから」
用意周到ですなぁ~とかいいながら背中を軽く叩いて来る柊秋菜。
今にも寝そうな俺にこの元気はない・・・がせっかく話せそうな人がいるんだ、少しでも返事を返さないと
「柊さんってー」
「あ!ごめんもうHR始まっちゃうし私教室戻るね!」
そういい残し彼女は去って行った。 うん、同じクラスじゃないのかよ・・・
チャイムがなり担任が入って来る。
「今年一年お前たちの面倒を見る事になった苧環誠一だ。よろしくな」
その後は席を決めるクジを引いた、俺は窓際後列から2番目という中々いい位置を引き当てた。
寝るには良い一かもしれない、今日は寝ろという神様のお告げかも。その後自己紹介が始まった。
Aクラスの時は名前、学歴のみで終わってたが。
和気あいあいとした感じでふざけたような自己紹介をするやつもいれば淡々とする人もいた。
俺は変にスベらないように適当に終わらせ、後ろの席の人の番で最後だ。
「彼岸夏乃、モデルやってます。よろしく。」
母さんが買ってきた雑誌で見たことあるような・・・
「え!あの彼岸さん!?」
クラスの女子が声を上げる、男子はある意味で声を失っていたが。
「あー、彼岸さんは一昨日引っ越してきたばかりだそうだ。みんな仲良くしてやってくれ。」
んじゃ授業すっぞーといい担任持ちの授業が始まった。
流石に担任の授業で寝るのはと、うつらうつらしていたが、後ろの彼岸夏乃に寝そうになるたび後ろからシャーペンで刺されていた。助かったが痛かった。後ろを見ると彼女はニヤニヤしていた。
授業が終わると俺の後ろの席は女子の質問で凄まじい事になっていた。
そっと身を引き、空いてる場所を見つけると一人の男子に話かけられた。
「お前羨ましいな、あの彼岸さんの前にいてしかもいじって貰えるとは・・」
こいつ誰だっけ・・・、眠すぎて真面目に聞いてないんだよな・・・
「えっとー
「俺は桂庄司 よろしくな明日葉。 庄司って呼んでくれ」
イケメンでもないけどイケメンしてますスマイルでニッコリと笑ってきた。
飼い犬みたいで少し笑った。
「おう、庄司だな、よろしく」
その後は何故モデルの彼女が来たのかで軽く話し、一日が終わった。休み時間はずっと後ろが女子空間で凄い事になっていた。
◆
「ただいま」
いつものように鍵を開け家に入る。
誰もいないのは分かっていた。俺はソファーに倒れ込むと意識を失うように寝た。