1話
4年ぶりくらいの投稿です
思いついた文を書きなぐってます
一年最後のチャイムが鳴る。終わった俺の一年・・・
今にして思えばただの思い上がりだったと感じる。両親は医者と看護婦だ、父は厳格だがユーモアにも溢れていて良い父親だと思う。母は優しく色々な事を教えてくれた。
そんな両親に憧れ、医者を目指すべく、家から近く評判のいいこの国立採律高校に入学したのだが、その一年は最悪だった。
自分なりに努力はしてみた。勉学に打ち込み頑張ってきたつもりだったが、まったく成果が出なかった。
俺が選んだクラスはAクラス。一番の進学率を誇り、ここでの成果は受験にも大きく響く。
テストでは、ほぼ俺が最下位だった。順位が出るたびクラスでは嫉妬、歓喜の渦が沸き起こっていた。
それも無言でだ。誰も騒がない、喋らない。傍から見れば狂気に満ちているのかもしれない。
はぁ・・・ 自然とため息が出た。教室を後にして廊下で外を眺める。
「親になんて言おう・・・。成績表は出してるからわかってるとは思うけど」
無理いってここに進学したのだ。親には心配されたが安易な考えで大丈夫と言った手前、何かしらは言われるorやられそうだ。
Aクラスは特に色が濃いというか、クラス内全員が対立してる感じかもしれない。
休み時間も授業中も私語がまったくない。最初は怖かったがそれも慣れていった。
中学から仲のいいやつは誰一人としてここに来なかった為、話せるやつは周りにいない。
ようするにボッチだ、Aクラスは学力しか重視されていないので、俺も必死になって勉強したが、ついていけなかった。
やることもないので重い足を家に向けて帰宅した。
玄関の鍵を開け、ただいまと小声で言うと母がいた
「おかえり涼、お父さんが帰ってきたらみんなで話しましょう。それまではゆっくりしてて」
笑みを浮かべて話してくるが、母の顔は見れずに部屋へ戻った。
まさかこんな高校生活になるとは予想も出来なかった。軽々しく大丈夫なんて言うべきじゃなかった。
後悔先に立たずとは言うが、まさに今の俺がそうだろう。
夜、父母と俺の三人で家族会議をした。
「父さん母さんごめん、俺がバカだった。軽く見すぎてた。」
「涼は頑張ってたでしょ、結果が全てとは言うけども、努力した結果が報われる世の中じゃないの。それを体験できただけでもよかったかもしれないわね」
父は黙って聞いている。父の顔は目つきが悪く正直今でも少し怖い。
「頑張って勉強したつもりだったんだけど、ダメだったよ」
しばらく無言が続くと父が言った。
「お前学校楽しいか?」
少しビックリした。たまに面白い事を言う父だったが基本は真面目で今回も色々言われるんじゃないかと覚悟していたのだ。
「正直言うと楽しくはないかな・・、クラスはずっと無言だし何やるにも勉強勉強で、俺も疲れちゃったよ」
父は前屈みになり
「いいか、高校っていうのは確かに次の進路を考える大事なところだ。だがお前が感じている楽しくないでは何も長続きしない、私もお母さんもお前に医者になれとはいった覚えはない、もう少し自分に合う場所にしたらどうだ?お前の頑張りはお母さんから聞いてるし俺も見てた。この必死に一年頑張ったんだ、少しは自分に優しくしてもいいだろう」
そう言われて俺は涙が出た。そのまま色々ぶちまけて泣き疲れて寝てしまった。
◆
俺は寝相が悪い、起きたら地面で寝ていたことに気が付いた。
そういえば昨日あのまま寝てしまったんだった・・・
「おはよう、最初はソファーで寝てたんだけど朝来たら地面で寝てたからそのままにしておいたわよ」
昨日から春休みになったのでしばらくは休みだ。宿題も出ていない。
よくも悪くも自分次第という本当に珍しい学校だ。
「おはよ母さん、昨日はありがとう」
「いいのよ、しばらくは休んでなさい。学校はそのままでいいけど次は自分にあったところを選びなさい」
そういって朝ごはんを作って母はそのまま出勤した。
大変行儀が悪いがスマホを見ながら朝飯を頂く。
人生の第一歩とかいう訳のわからないことを検索して色々見ていると一個の広告が目にはいる。
「今まで調べものしてもこんな広告出なかったな、まずこういうのに触れる機会が無かったし」
TVでもturbeでも大人気なスマホゲーム、イベリス大好評5000万人DL記念!!
「5000万人ってすげーな・・・、廃課金者とかもめっちゃいそう。」
少し気になって攻略サイトを覗いてみるとここ一年で流行りだしたゲームらしい。
課金要素はあるが見た目だけで、強さに関しては腕が物をいう、と記事に書いてある。
「まぁ気分転換に少しやってみるか、ゲームは好きだったしな」
このゲームに手を出した事で俺の日常はある意味壊れていくことになった。
頑張って続きを書けるように邁進します