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7話 いざ!取り調べ!!・・・

本日1話目の投稿です。

やっと色々と出揃ってきました^^)

そろそろ話が進みだします!

それではごゆっくりどうぞ!

おっさん(便宜上、俺の中だけの愛称)はそう言うとわっはっはと笑いながらまた奥の方へと戻って行った。


「なんかこんな(とし)になって初めて部下の気持ちが少し分かった気がする。誰かにちょっとでも分かってもらうって大事なんだなぁ・・・やっぱりここは現実(リアル)なんだ。」


 それまでの緊張が解けたのか、俺の涙腺は決壊した。


「こ・・こんな事してられない、気持ちを入れ替えないと。これは現実(リアル)なんだ!明日はいつも読んでいるラノベを参考になんとか切り抜けるとして。まずは自分の出来る事と出来ない事を確認しないとな・・・【起動(スタート)】」


 自分に言い聞かせるように再認識の言葉を口に出し、決壊した自分の涙腺をなんとか埋め直す為に右腕で拭うと、没収されないように仕舞(しま)っておいた道具の内、眼鏡を取り出してかけた。


「【状態(ステータス)・・・・おお!!出たでた!】


 そこには自分でも信じられない内容が書かれていた。



===============


◆名前:神々御 雅斗

◆種族:人間 (ヒューマン)

◆性別:男の子 (おっさん)

◆年齢:15

◆Lv :1

◆HP :100/100(0)/******

◆MP :50/50(0)/******

STR(強さ) :10(3)

DEX(器用さ) :10(0)

VIT(丈夫さ) :10(3)

AGI(敏捷性) :10(3)

INT(知力) :200(0)

MND(精神力/性格) :-200(0)

RES(抵抗力) :1(0)

LUK() :50(0)

CRI(クリティカル) :1(0)

CHA(カリスマ) :-321(0)


===============

装備:銀縁眼鏡・自動地図・貯蔵袋・スーツ・革靴

===============

魔法:なし(覚えられるかな?)

===============

スキル:なし(覚えられるかな?)

===============

照合:神の敵

※( )内は装備等による付加数値



 しかもこれ、神様(ひげじい)の趣味じゃないのか?本当に偉い古代人の英知なのか?

男の子で(おっさん)って

 それにMNDが-200になっとる、あ、これアレか?性格の話しか?

 カリスマは・・・なんとなく理由ははわかります。。。

 ・・・コラぁ!!!!魔法とスキルが(覚えられるかな?)やないか!もはや悪意しか感じられんわ!

 ほんでしょうごうって字間違ってる!(違)照合→(正)称号やろ!?しかも神の敵?もうアウト!神の力使ってなんでもできるやん!一時間もかけて泣いてるの慰めたったのに・・・


。。。あかんやろ。


・・・失礼しました、少々取り乱しお見苦しい所をお見せいたしました。

こちらには放送事故が起こった時の画面が流れているとご想像下さい。


仕切り直しまして、そう、あまりにも低すぎて愕然とさせられたのだ。


「これは、あの神の事だからラノベでよくある一般男性の平均とかとよく似ていると思う(若干悪意しか感じられんが)と、言う事はまず先生が言っていた事は間違いない自分でも石碑で確認している。他にもチートらしき数値も見られない。他!他のメニューに使える物はないのか?」


俺は一つ前の画面に戻ると他のメニューを調べた。


「【自動地図(オートマップ)】・・・・・これもだめかぁ、ここから脱出したとしてもこの都市の周りは平原。何も後ろ盾がなく俺が生きていけるとは思えん。都市は都市で身分証とやらがないとテンプレどおり捕まったら今度こそ即、奴隷だろうな。じゃあ、道具は?何か見落としはないか?【貯蔵袋(ストレージ)】・・・あるわけないかぁ・・・」


メニューに突破口があるわけもなく少し肩を落としたが、そうも言っていられない。


「とするとやっぱり明日の取り調べの時の受け答えが重要になってくるな。」


 そんなこんなで取り調べの受け答えを考え夜が更けていった。




◇◇◇◇◇◇◇数時間後◇◇◇◇◇◇◇◇


チュン・・チュンチュン

「ああ・・・いつのまにか朝になっていたのか・・・」


 取り調べのシュミレーションを延々と繰り返していたら、いつの間にか朝になっていたようだ。俺は気合を入れ直す為に朝日の入る格子窓の方に立ち上がると一つ伸びをした。


「異世界に来て初めての夜は牢屋の中。しかも初めての敵は、初めて来た国の元貴族騎士様ときたか。こんなに綺麗な朝の空なのになかなか辛い朝になったな・・・」


 途中、衛兵のおっさん(リドルさんと言うらしい)が何度か牢の前までやってきて元貴族騎士(ヘンダーソンと言うらしい)の事を色々と教えてくれた。リドルさんはやっぱりかなりのお人好しなようで、一緒に作戦を立ててくれた。


 カンカン・・・


「朝飯だ。」


鉄格子の方から声がしたので振り返ると、リドルさんが木の器に入った黒くて硬そうなパンといかにも味が薄そうなほぼ何も入っていない透明なスープを持ってきてくれていた。


「何とかなりそうか?」

「ありがとう」


 心配そうな顔でパンとスープを渡すリドルさんに俺は格子に近づいて隙間から受け取る。


「何とかするしかないよ」


 ずっと考え事としていたせいか固まった顔の筋肉を無理に笑顔に持っていく。


「もうすぐ交代の時間だ、出来るだけ近くにはいるようにするが中には入れない。頑張れよ!」

「ああ!ありがとう!出来るだけの事はしてみるよ!」


「交代だ!」


 そんな二人のやり取りとはおかまいなしに詰所の上階の方から声が掛かる。


「じゃあ、行くな!油断するなよ!」

「ああ!」


 それから数分後、奥の部屋からコツコツと数人の足音が聞こえる。


「それじゃあ、始めようか・・・イヒッ」


 元貴族騎士のヘンダ―ソンが薄ら笑いを浮かべて現れた。


(今度こそはツイてると言いたい!・・・)


今回も読んで頂きありがとうございます!

今日は2話投稿できそうです。

時間はわかりませんが、よろしければご覧ください^^)

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