2-32 日常。執事のお仕事 -対決!神に挑むも破れ、闇落ちした蜘蛛の化身。『アラクネ』-
投稿は明後日の17:00の投稿予定です。
それでは、本日もどうぞごゆっくりご覧下さい。
ケートスを倒した俺達は、必要な素材の回収を終え。
一休みすると。
再度、俺達は出発した。
休憩中に確認したのだが、さっきのケートスはかなりのレベルがあったらしく。
俺達全員のレベルがいくつか上がった。
そこで、一度ステータスを確認する事にした。
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◆名前:神々御 雅斗
◆種族:人間 (ヒューマン)
◆性別:男の子 (おっさん族)
◆年齢:15
◆Lv :60(LV 限界第一段階突破)
◆HP :7100/7100(0)/****** →11000/11000(2000)
◆MP :2180/2180(0)/****** →7700/7700(1500)
◆STR:1040(3)→1700(500)
◆DEX:670(0)→1100(500)
◆VIT:1010(3)→2300(500)
◆AGI:850(3)→1100(500)
◆INT:730(0)→850(500)
◆MND:700(0)→1100(500)
◆RES:1034(0)→1600(1000)
◆LUK:1050(0)→1050(1000)
◆CRI:534(0)→1100(500)
◆CHA:-238(0)→-206(0)
◆特殊効果:紐づけ・魔石相乗効果・光の精霊王の加護
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装備:銀縁眼鏡・自動地図・貯蔵袋
ドリスの剣(特注)・ドリスのメイル(特注)・ドリスのグリーブ(特注)・ドリスのガントレット(特注)
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光魔法
攻撃魔法:|光球LV10・光線LV5
補助魔法:回復LV5・浄化LV10・閃光LV3
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スキル:身体強化LV8・自動回復LV5・神の門RANK2
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称号:神の敵・高みを目指す者・復讐者・妖精族の友・光の精霊王の友・モンスタースレイヤー
※( )内は装備・加護等による付加数値
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ケートスは中ボス扱いだったのだろう。
やはり門番役は伊達じゃない!
今回の戦闘でLVが5は上がっている。
魔法関係に関しては戦闘前と同じだ。
以前にも考察したことはあるが、魔法は使用回数でレベルが上がり。
レベルが上がると、新しい魔法を覚える様だ。
スキルも基本使用回数みたいだがLV5以上になって来ると何かの条件を達成する事でレベルキャップ開放となるようだ。
この洞窟には、基本的には魔物の姿は無く。
警戒しながらでもサクサク進めてしまう。
そうこうしている内に眼鏡のマップが行き止まりを示す。
アラクネの棲み処だ。
「皆、どうやら着いたようだ」
「うん」
「ああ」
「とうとうですね」
全員、ケートスの強さから、アラクネの強さを想像する。
簡単に倒したかに錯覚していたが。
実際の所は、魔の森の魔物は比較にならない程強かった。
それを考えると、自然に緊張で身が引き締まる。
一人ワクワクを隠しきれていない表情をしているが・・・
「今回は奇襲でフラッシュを合図に中に入ろう。後はさっきと同じ要領で!」
「「「了解!」」」
フラッシュとは目くらましに使える眩い光が敵の前に着くと弾ける光魔法だ。
「フラッシュ!」
アラクネの棲み処の入り口に音を立てず待機し、呪文を唱えると拳大の大きさの光球が広場の中心目掛けて宙を走り出す。
数舜後、光球が弾け眩い光が洞窟内を照らし出す。
キェェェェェェェェェェェ!
成功だ!
放たれた魔物はほとんどが悲鳴を上げる。
「今だ!中に入るぞ!」
そういうやいなや、アラクネの棲み処に足を踏み入れる!
「え!?」
「こんな・・・」
「酷い・・・」
「これは・・かなり悪趣味だな・・」
そこには洞窟一杯に張り巡らされた蜘蛛の糸。
所々に繭の様に糸を巻き付けられた複数の人間の姿が20人~30人はあった。
床や、糸の一角にべったりと付けられた血が生生しく、部屋全体からは腐敗臭や血の匂いがむせ返るぐらいに充満している。
そんな中に、アラウネは居た。
張り巡らされた糸の上には、体高10m以上はあろう八本の黄と黒の斑模様が毒々しい毛の生えた爪で器用に立った。
上半身は長い黒髪の女性の裸体、下半身は蜘蛛の毒々しい姿のアラクネが二本の人間の腕で両目を抑えながら苦しそうに叫んでいた。
足元には一本の爪で器用に繭を串刺にし、夥しい血で赤く染まっている。
「あとどれ位で回復するか分からないがチャンスだ!三人は入り口から出た所に繭を全部集めてくれ!集め終わったらシンはファイアーボールでこの糸を焼き払ってくれ!後は終わり次第援護お願い!」
「「「了解」」」
全員に指示が伝わった事を確認すると。俺はその場から飛び出した!
残りの三人は指示通り繭を集め出してくれる。
俺はまだ両目が回復していないアラクネを前に、走りながら足が乗っている糸に刃を向ける!
ズドォン!
ギャァァァァァァ!
糸は千切れ、バランスを崩したアラクネはその場に崩れるように床に倒れ込む。
その隙に俺は一気に上半身に迫り、袈裟切りを見舞おうと上段に構えた瞬間。
俺の頬が熱くなり、血が滴り落ちる!
見るとアラウネの片手が、俺の構えた腕と顔の間に突き刺さっている。
物凄い速さで俺の頬は切り裂かれていた。
俺はすぐにそれに気づき構えを解き、足でアラクネの胸に蹴りを入れ、その反動で後方に飛んで距離を取る。
着地した時。
アラクネは不気味な笑顔で嬉しそうに、爪に付いた俺の血を舐めとっていた。
「クソッ!やってくれる!」
そんな場面にも間髪入れずにホーリーボールを放つ俺。
LV10まで上がったホーリーボールは、人一人分位の大きさを持ち、尚且つスピードも音速位の速さで接近する。
まだ余裕めいた笑みを浮かべているアラクネは、両手を自分の胸の前で構え、受け止める気でいる。
「受け止めれるモンなら受け止めてみろよ!」
ドォ―――――ン!
着弾した!
アラクネの両掌を中心に黒煙が広がる。
「クソ!やっぱりボス!固いか!」
アラクネは両腕を焼け焦がしながらも受け止めていた。
ギャァァァァァァァァ!
「だけで、終わらせるわけないだろ!」
アラクネの絶叫が辺りに響き渡る!
俺はホーリーボールが着弾する直前に動き出し、最速で接近。
煙が舞い上がる中、煙もろとも切り裂いた。
アラクネの両腕は切断され、宙を舞う。
煙が晴れる。
切断された両腕からは、血飛沫が待っている。
叫び声は上げたままだが、腕の血飛沫はすぐに止まり。
まだ余裕の笑みを崩さないアラクネ。
俺はその笑顔に苛立ちを覚えた。
次の瞬間。
アラクネの腕からウネウネと肉の塊が盛り上がると、どんどん元の手の形を形成していく。
アラクネの余裕の笑みはこれっだったように思える。
「チッ!これでもまだ余裕かよ・・・ならこれはどうだ!フラッシュ!」
LVが上がった俺は、体力だけじゃなく脚力やジャンプ力も尋常じゃなく上がっている。
フラッシュでまた目が潰せるとは思っていない、コレはフェイントだ!
更にフェイントをかける為にアラウネの横の壁に向かって全速力で走っていく。
まだ慣れていないアラウネは目は防いだが、身動きは取れないでいる。
俺は光が止むと同時に壁を蹴り、アラクネの背後に向かってジャンプする。
背中が近づく、あともう少しで背中に斬撃をお見舞いできる。
が、飛んでいた筈の俺の体は急激にスピードを失いアラクネの前面に引っ張られていく。
「ヤバイ!足が掴まれた!」
アラクネの顔の前まで逆さ吊りで連れてこられた俺は、アラクネと至近距離で目が合う。
まだ不気味な笑顔を俺に向けている。
「は・ははは・・・。こんにちは!」
俺は引き攣った笑顔で不気味な笑顔で返事をする。
ヒュン!
キ・・ギャェァァァ!
俺は、苦笑いの後に、ノーモーションでアラウネの両目を狙って斬りかかる。
両目を切れはしなかったが、その頬を傷付ける事は出来た!
しかし、両目を切ってその衝撃でアラクネが叫び声をあげている最中に脱出する予定だったのだが。
まだ片足は捕まれたままで逆さ吊り。
その上、さっきの攻撃で初めて逆上したアラクネが目の前で怒り狂っている。
・・・どうしよう・・・
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