2-17 日常。初めてのクエストボード・・・伯爵邸で執事のお仕事!?ー其の2ー
誤字報告ありがとうございました!
こちらでも手直しはして参りますが、して頂けるとたすかりますm(_ _)m
本日より、1話から手直しバージョンをアップして参ります。今日は1話のアップが完了致しました。
明日も17:00からの投稿となります!
ロッテンマイヤーさんの後に付いて行った二人はしばらくすると着替えて戻って来た。
二人はメイド服を完璧に着こなしていた。メイド用ワンピースの上にはフリルの付いたエプロン。頭にはこれまたフリル付きのカチューシャ。首元にブローチ付きのスカーフとザ・可愛いメイドのファッション雑誌に出てもおかしくないような着こなしだった。
この時に元の素材が良いとここまで違いが出るのかとロッテンマイヤーさんと見比べてしまう。
やっぱ、メイドさんってかわいいっすね~。
「この二人はこれで大丈夫でしょう」
とロッテンマイヤーさんは鼻を鳴らす。
「あなた!汚らしい顔で二人を見ている暇があったら。さっき渡したご自分の服を早く来ておいでなさいな」
ロッテンマイヤーさんは二人の方から踵を返すと、既に鬼のような形相で俺を睨みつける。
「ああ!はい・・・」
「ほら、さっさと着替える!」
「え!?ここでですか」
「さよう。ここ以外着替えの出来る場所はございません」
なんだろう・・・なんでこんなにこの人は敵意を剥き出しにしてくるんだろう?・・・
あ!よく分からないけどバイトとかで新人いびりが大好きなババアがいた!それかぁ!
「早くなさい!それでは二人とも一緒に出て参りましょう」
「「はい」」
バタン!カツカツカツカツ・・・・
うわぁ~、顔に出てたかなぁ?二人を連れて足音を踏み鳴らしながら出て行ったよ~。
・・・?あれ?足音が遠ざかっているように聞こえるけど、俺はどうしたら良いんだ?
「うわぁ~。これはやられたなぁ~。自分が勝手にやったくせに後で大目玉を食らう奴だ・・・」
「そうでしょうね」
「先生・・・どうしたら良いと思います?」
先生は楽しそうにフワフワと閉まった扉の方を見ている。
「まあ、このクエストは自分で邪な気持ちで選んだんですから、我慢するしかないでしょうねぇ~」
「あ・・・やっぱりバレてました?」
「ええ、貴方の考えそうな事はお見通しです」
「はぁ~、やっぱり悪い事は出来ませんね。・・・すいませんでした」
「まぁ、こんな事もこの先なかなかないでしょうし。楽しみなさい」
「そうですね・・・ずっとここに居る訳じゃないし。楽しまないと損ですよね!」
「どうせ怒られるなら、屋敷の把握がてら探検とかはどうですか?」
「お!それ良いですね~!こんな広いお屋敷滅多にお目にかかれないし。見目麗しいお姫様とかいるかもしれませんしね!」
先生の助言もあって俺は屋敷の探検・・・もとい、間取りの把握に出かける事にした。
廊下に出ると、先生はすぐに何処かに飛んで行ってしまった。助言するだけしといて、探検は俺一人でしないといけないらしい・・・
屋敷の内部は想像していたよりも広く複雑な構造をしていた。領主の館と言う事もあるのだろうか、押し入られたりした時に少しでも時間を稼いだりする為とかなのだろうか?日本の城とかならまだ意味はわかったりするのだが、洋館に関してはからっきし分からなかった。
廊下は一定間隔で高そうな調度品が並べられ気品あふれる感じに装飾されている。部屋の中は人がいたりすると後で輪をかけて怒られそうなのでやめておいた。庭も広く植木は綺麗に様々な形に切り揃えられている。
なんというか、完璧すぎて家としての機能は一切果たしておらず。住んでいる人は常に気を張って生活をしないといけない窮屈そうなイメージだった。
「君!」
「・・・」
「そこの君!」
俺は自分の事が呼ばれている事に気づかずスルーしたが、二回目の呼びかけで振り返ってみると金髪の自分と同じくらいの年の頃のいかにも貴族です!と言った格好の美形男子が立っていた。
「あ・・・俺の事ですか?」
「そう!君の事だよ。見ない顔だけど、新入り君かな?」
「あ!はい。今日からお世話になります、カガミ マサトといいます」
「へぇ、珍しい名前だね!僕はシン・ド・フォルテ。この家の息子だよ」
「これは失礼致しました。こちらのご子息様とは知らず。ご無礼をお許し下さい!」
俺はなんとなくは身なりから辺りは付けていたのだが、当たり障り無いよう吃驚したようにお辞儀をした。
「そんな事気にしないで。それはそれとして、東の国の人かな?髪の毛も黒髪だし。」
「はい、この街には冒険者として滞在しております」
「へぇ、冒険者かぁ・・・冒険者って良いよね!」
「え?冒険者が、ですか?私にはこちらの生活の方が良いように思いますが。冒険者がお好きなんですか?」
「好き?好きって言うか・・・僕は冒険者になりたいんだよ」
「え?でも、フォルテ様はーー。」
「シンで良いよ」
「いや、それはちょっとーー。」
「あ、そうそう。ついでに敬語も使わなくて良いから」
「あ、いや・・・」
「僕はマサトって呼んで良い?」
「それは結構ですが。あの、呼び捨てとかーー。」
「年齢は?」
「15です。いや、でも、あのーー」
「じゃあ、僕と一緒だね!」
「そうなんですか!ってそんなんじゃなくてーー。」
「いくつから冒険者やってるの?」
「つい最近なったばかりですね。あの私の話しをーー。」
「そうなんだ!なんで冒険者になろうと思ったの?」
「まあ、それには海よりも深いわけがあってって、聞いて下さいます?」
「聞かない」
「やっぱり聞く気がないんかい!・・・あ・・・」
俺は、完全に向こうのペースに流されてつい突っ込みを身体ごと入れてしまう。
「そう!それで良いんだよ!ねぇ、僕達年齢も同じだし友達になれないかな?」
「・・・はぁ~。まぁ、これも何かの縁だろうし・・・お望み通りにしますよ。後で怒られるのとかはなしですよ?」
「ああ!怒るなんて事、友人にする訳ないじゃないか!」
「もう、友達なんですね・・・それでは、俺も友人として付き合わせて貰う事にするよ」
「ありがとう!僕は同じ年の立場も何も関係ない友人が欲しかったんだ!」
「いやいや、こちらこそこっちで初めての男友達が出来て嬉しいよ。これからよろしく」
「ああ!こちらこそよろしく!」
俺達はシンに押し切られる形とはいえ、友人としての握手を交わした。
こうして俺はこっちの世界に来て初めての男友達を得た。
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