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2-14 閑話休題ー其の2- テンプレ2連賊!・・・

本日も閑話休題となります!

んが!!

とても大事な伏線の一つがあります!

宜しければ探してみて下さい^ ^

先日、評価下さった方!ありがとうございます!

めちゃめちゃモチベーションが上がりました!

明日も17:00予定で更新します!

(この人もじじいに振り回されて大変だな。こんなに禿げ上がっちゃって・・・今回はこの人に免じて負けといてやるか)


 そう思い眼鏡を外す。


 ウワァッ!


 美少女二人の顔がドアップで待っていた。


「大丈夫?」

「何処か頭でも打ちましたか?」

「え?」


 二人は心配そうに覗き込んだ身体を元の位置に戻すと一つ溜息を付く。


「マサトって前から思ってたんだけど。時々、相当おかしくなるよね?あれ、なんで?」

「あ、それ私も思ってました!」

「いや、おかしくって・・・」


 どうしよう、神様の事なんて言えないし。魔道具の事もダメだろうし・・・


「どの時の事を話しているか分からないけど。今回のは・・・イメトレ!そうイメトレしてたんだよ!」

「「イメトレ?」」


 さっきのドキドキが止まらないせいか、二人の声を揃えて聞き返して来る時の仕草が妙に可愛く。俺はつい違う意味のイメトレを始めそうになる。


「イメージトレーニングの事だよ。知らない?」

「知らなーい」

「知りません」

「そうかぁ、イメージトレーニングと言うのはだね!文字通りイメージの中でトレーニングする事だよ。これはとても便利で、上級者になるとイメージの中で恋愛トレーニングまで出来てしまうんだよ!?」

「ええ~!ほんと!?」

「そ・・それは凄い!」


 この時の俺がキャバクラで若い子相手に鼻の下を伸ばしている時の、いやらしい顔つきをしていたのは自分で分かっていたのだが。

 二人は食いつく余りそんなものアウト・オブ・眼中だったのでそのまま続行する。


「そう!意中のあの子と、あ~んな事や。こ~んな事を、自分の頭の中だけで好きなように事を進める事が出来てしまうんだよ!これがイメトレ!」

「ええぇ!そ・・それは・・・」

「は・・・破廉恥な!」


 二人はこんな事を言っているが。顔は火照ったように赤くなり、目は上を向いている。もうすでに二人ともイメトレを学んでいるのだろう。


「ま・・・マサトはいつもこんな事をしていたの!?」

「へ?こんな事って?何を・・」

「ええ!マサト君!変態ですよ!それは変態です!健全な若い男の子だから色々とあるんでしょうけど・・・」


 ディアさんの言葉の後半はごにょごにょと聞こえずらかったが、話がどうも俺の意図と違う方向にずれて行っている気がする!


「え?俺!?俺はそんなエッチな・・・」

「エッチなイメトレしてたの!?」

「やっぱりそうだったんですね!不潔!不潔ですよ!健全な若い子だから色々とあるんでしょうど・・・」


やっぱり後半は聞こえなかったが、何となく肯定してくれている気がする。


「お姉ちゃん!」

「マリナ!」

「「お説教よ!マサト(君)!そこに正座!」」


 こんな所までそっくりなこの姉妹、やはり女性は(かしま)しいですね。

 あわや、色んな事がバレそうになったのは回避できたのだが。この後2時間みっちりとお説教され続けた。だが、それだけでは悔しいので目を開けたまま、二人を目の前に二人のイメトレはさせてもらったがな!

帰りの道中は良く早く到着するとは言ったもので。確かに帰りの道中は早く昼に出発したのだが夜になる前に街に付く事が出来た。

 ギルドには今回の事以外にも交渉しないといけない()()な事があったので立ち寄るのは明日にまわした。

 俺達は初の討伐任務の祝勝会とディアさんのパーティ加入歓迎会を合わせて行う為に酒場に立ち寄る事にした。酒場に向かう途中先生が何処からともなく戻って来たので、報告も兼ねての全員揃っての宴会となった。でも、やっぱり先生の顔を見ると落ち着く。


「そうでしたか!ワイバーンがそんなに大量に・・・。皆さん頑張りましたね!」

「はい!」

「貴方は足手纏いになりませんでしたか?」


 俺達が今回の宴会の場所に選んだのは。

 この街でも有名な『運命の輪亭』と言う酒も食事もうまいと評判の酒場だ。

 ここはそのクオリティーの割りに値段も手頃と言う事で冒険者や街のならず者だけに留まらず、傭兵、建設関係者等の力仕事関係者達に重宝されている店だった。

 店内も100人以上が座れる程広くウエイトレスの女性従業員も何人も働いてて毎晩活気に溢れている店としても有名だった。


「いやいや!足手纏いなんて!今回はマサト君大活躍でしたよ~!」

「そんなそんな!多少の活躍はしたのは認めますが・・・」


 先生に一通りの報告を終えた俺達は、全員良い感じに出来上がりだしていた。


「シド様!マサト君の活躍は認めますが。エッチなイメトレなる物をしていたんですよ~!」

「み・皆さん、声が大きくなって言ってますよ!マサト!イメトレの話しは後でゆっくり聞かせてもらいましょう?」

「え゛っ!?」


 酔って気を許していた!まさかあの事をこんな早々にチクられるなんて!時すでに遅し・・・俺は酔いが醒めて行くのありありと感じた。ディアさん・・・恐るべし・・

その時、俺達のテーブルにぬぅっと黒い影が近づいて来た。


「よおよお、女2人に囲まれて楽しそうじゃねえか!」

「い・・いやぁ、楽しいと言えば楽しくさせて貰ってます」


 偉くガタイの良い4人組の大男達が分かり易く絡んできた。


「お前一人じゃ、二人も相手に出来ねぇだろ?俺達にも分けてくれや」

「え?あ!これ「女を置いて、お前はとっとと消えろ!」ってヤツですよね?」

「おお!話しが早いじゃねえか。そう言う事だ!さっさと消えろや」

「ここの勘定と俺らの勘定は払っとけよ!」


 別の大男が茶化すように大声を上げる


「お前上手い事言うなぁ~!ちげえねえ!がぁ~っはっはっはっはっは!」


 先頭切って話しかけてきたバカ(大男)が笑い出すと他の3人もつられて馬鹿笑いしだす。


「マサト、このゴミ共をさっさと片づけてきなさい。目障りです」

「え?良いんですか!?分かりました!」


 大男ばかりを見ていたが、女子二人を見ると顔は下を向き、腕や肩がプルプルしている。先生はどうやら二人を止めたいみたいだ。


「あの~すいません。ここではなんですし、外でお話をしませんか?」

「ああん!?話なんてどうでも良いからお前はとっとと帰れって言ってんだよ!」


 3人目の大男が目を剥きながら威圧してくる。


「いや、このままだと。あなた方の命が危ないのでどうか、外でお話を・・・」

「うるせえって言ってんだよ!カスが!」


 ゴリュグキッ!!!


 俺がまだ話している最中だと言うのに、2人目の大男が顔面に殴り掛かって来た。


「いてぇぇぇぇぇ!!腕がぁぁぁ!」

「何しやがんだ!てめぇー!」


 周りは完全に沈黙している。店の雰囲気は台無しで視線はこのテーブル一点に注がれている。


「マサト、殴られたんですよ」

「あ!」


 ヤバイ・・・大男に殴られたのに吹っ飛びもせず、顔が動く事もなく突っ立ったままだった!


「う・・・うわぁぁぁぁ!なぐられたぁぁぁ!」


 俺は一瞬でテーブルとテーブルの間の隙間を狙って、吹き飛んだふりをする。


「「「「「「?????????」」」」」」


 あれ?酒場の客全員の頭の上に???が浮かんでいるぞ!?・・・そうか!演技が下手くそだったか!※全員殴られたタイミングにおかしさを感じているだけです。


「今度は上手くやるぞ!・・・オイ!ナニスルンダ!ソトデ、ハナソウトイッタジャナイカ!」

「マサト・・・棒読み過ぎだよ・・・」


 マリナを見ると、マリナは赤い顔をしながら口がプルプルしている。よし!マリナの戦闘モードは解除する事が出来たぞ!


「コンドハコチラカライクゾォ!」


 ゴキッ!


「いっでぇぇぇ!腕が!腕が折れた!」

「「「「「「!!???」」」」」」


 え?吹き飛ばないように調整したのに?・・・あ、本当だ腕が曲がっちゃイケない角度に曲がってる。あ、客が皆、混乱とビックリが入り混じった顔をしてる!


「マサト、今です!外に逃げ出しなさい!」

「は・はい!」


 俺は先生に言われるままに外へと駆け出す!


「あ!クソッ!待ちやがれ!」


 俺が外に逃げ出すと残りの二人も後を追いかけて来た。


「皆さん、そろそろ潮時です。マリナさん、そこの二人を気絶させて財布を抜き取って、外に放りだして来て下さい」

「はい!先生!」


『マサトは妖精乱舞LV1を覚えた』


 マリナはやっと自分の出番に満面の笑みで応え。シドに言われた通りに悶え苦しんでいる二人の首に当身を入れて気絶させ手際よく財布を抜き取ると二人の襟元を持って玄関まで引きずって行った。

玄関から外に放り出すと、マサトと鉢合わせし何かを話し合い再度外に出てすぐに戻って来た。


「マリナ。何処でそんな事覚えたの?」

「え?修行の時に先生からだよ?」

「ディアさん、あなたにも覚えて頂きますからね」

「あ。・・・はい・・・」


 ディアさんは何かを諦めたかのように力なく答えた。


「マサト・・・」

「はい!・・・皆さん!ご迷惑をお掛けしました!お礼と言っては何ですが、一杯ごちそうさせて下さい!」

「「「「「「おおおぉぉぉぉぉぉ!」」」」」」


 俺は先生が言わんとしている事を、即座に行動に移した。店の客全員からは割れんばかりの歓声が起こる。俺は近くにいたウエイトレスを呼ぶ。


「お店にもご迷惑をお掛けしました。今回の支払いはこれで!」


と、テーブルの上に4つの革袋に入った硬貨を全部ぶちまけた。


「ええ!?こんなに!?」


袋の中には今回の支払いに余りある程の金額の硬貨が入っていた。


「足が出た分は今回の迷惑料として納めて下さい」


俺は精一杯のドヤ顔を作って、親指を立てたポーズを取った。


「それでは、諸君!ズらかりますよ!」

「「「はい!」」」


こうして俺達は『運命の輪亭』を後にし夜の街へと姿を消す(宿に帰るだけ)のだった。


「マサト・・・」

「はい?どうしました?」

「この世界をずいぶん楽しめるようになりましたね」

「はい!それもこれも先生のお陰です!」

「いえいえ、私はきっかけを与えただけですよ・・・」


 店を出た4人の後ろには、顔だけがボコボコになった4人の大男が倒れていた。

今回も読んで頂きありがとうございました!


今回は初めての閑話休題とさせて頂きました。

いかがだったでしょうか?

ネタの感想も頂ければ勉強になるので、お願いします!


そして!もしよろしければ、少しでも読み続けて行こう!

と思って頂けましたら。↓にある(☆☆☆☆☆)を是非ポチっとして頂けると、

今後も本作を書いていくモチベーションとなります。

『評価(下にスクロールすると評価ボタン(☆☆☆☆☆)があります』


どんな事でも構いません。同時に感想もお待ちしております。少しでもコミュニケーションを取れればと

思っております。

感想を下さった方、評価を下さった方。本当にありがとうございます!

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