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2-5話 こんな序盤で魔王襲来!?・・・

やっとできました!

予定時間の投稿です!本日1回目!

よろしくお願いします!

「・・・魔王ですよ・・・」


「え?」


 バチバチッ

 訓練場の真ん中に紫電が走り、数舜後に巨大な魔方陣が紫色の光を放ちながら現れる。


「来ましたか。私は彼と話をしますので、貴方はさっきの指示通り動いてください」

「わ・・分かりました」


 すると、魔方陣の真ん中から二人の大柄な男の影がぬうっと現れる。

一人は背中に2枚の大きな蝙蝠の翼を生やした。金髪の端正な顔立ちをした側近らしき男。

 もう一人は黒髪短髪の6枚の大きな蝙蝠の翼を生やした。綺麗な顔立ちの眠たいのか無表情なのかがよく分からない男


「ほう・・デリアスよ。ここが今の人間の世界か」

「はい、魔王様。下賤(げせん)にも係わらず。魔王様が復活なされるまでの間に我が物顔で数を増やしていたようです」

「そうか、それは丁度良いではないか。奴隷に不足する事がなくて良い。それにしても、此処(ここ)は何処なのだ?」


 魔王とデリアスと呼ばれた人型の魔族は方々を見渡しながら歩き出す?


「ここは人族の施設で訓練場となる物かと」

「ほう、我は貧弱だがコロッセオの類かと思ったが、違うのか?」

「はい、どうも人族は訓練をしないとここの強さを上げていけないのだとか」

「おお!そう言えばそうであったな。・・・そろそろ出て来ては如何(いかが)かな?古き友よ」

「隠れてなどいませんでしたが、やはり気づいていたんですか。エレボス」


 シドは旧友にあったように、物怖じする事もなくスゥーっと飛んだ状態のまま近づいていく。


「ああ!それは気づかない訳などなかろう!古き(とき)よりの仲ではないか」

「昔はそうでしたが、ここ千数百年は相対する間柄でしょう。そんな事より復活はまだ先だったのではないのですか?」

「そうなのだ!その予定だったのだが事情が変わったようでな。なんでも(じじい)がまた面白いことを始めたらしいと言うじゃないか?」

「ああ、その事ですか。あれはお戯れに過ぎません。貴方のような方が気にするような事じゃありませんよ」

「まあ、そう言わずに。我も仲間に入れておくれよ」

「いえいえ、もう間に合ってすよ」

「そうか・・・それは残念だ。そう言えば・・そんな事より、まだそんな格好をしているのか?可哀そうにどれ、我がなおしてやろう」


 魔王はそう言うと。右手の人差し指を力なくシドに向けると指先が光る。


「!?これは好きでやっているんじゃありませんよ!何も用がないなら帰ったらどうですか?ここは敵陣の真っただ中ですよ!?」


 自分に迫ってきている魔王から放たれた光線は。シドが杖を一突きし、目の前に現れた魔法障壁であわや当たるかと思われる程の直前でかき消した。


「何をするんだ。せっかくの親切が台無しじゃないか」

「なんの親切ですか。しっかりと私を殺そうとした威力が込められていましたよ?」

「そんな訳・・・おお!忘れる所であった。シドよお前の弟子は何処にいてるのだ?」

「急になんの話ですか、私に弟子などおりませんよ」

「嘘を付かなくても分かっている・・・門の扉を叩いた者がいただろう?」

「あんなスキル(もの)古の時代に忘れられた過去の遺物。開けるのは勇者ぐらいのもの。ここにはあなたが復活したばかりだと言うのに勇者はまだ顕現されていませんよ」

「・・・・・そうか、言いたくない程の隠したい者がおるのだな?」


 魔王はさっきのようにシドに向けて片腕をゆっくりあげる。


「言いたくなければ、それはそれでも良い。ここら一帯を消し炭に変えてから、もう一度問おう」


 魔王の涼やかな声とは裏腹に、上げた腕に急速に魔力(ちから)が集まり輝きだす。


「シド先生!」


 シドの危機に離れている場所からマリナが辛抱貯まらず叫び声をあげる。


「ほう、そこか?」

「やめなさい!」


 魔王がマリナの方に魔力(ちから)の照準を変えると、魔王の掌の数センチ先の所にシドは瞬間移動でもするように現れる。


「この状態で放ったら、貴方達でも無傷ではいられないでしょう?」

「ほう・・・面白いことをするじゃないか」

「さて、どうしますか?」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「邪魔が入ったようだな・・・・」


 無言の駆け引きと言う名の睨み合いは魔王の一言で一旦の休戦を迎えた。


(きょう)()がれたな、帰るぞ」

「ハッ!」


 シドはその魔王の様子に珍しく緊張の糸を(ほど)くように胸に溜めた息を深く吐いた。


「シドよ、今回はそれ程までにお前が守り育てたいものに興味が沸いたので引いてやろう。だが次はこうは行かんぞ、次は味見くらいは出来るようにしておけ!今回の復活は楽しめそうだな。はーっはっはっはっはっはっはっはー!」


 魔王が言い終わると共に二人ともが音も無く宙に舞い上がりデリアスが掌から魔方陣を出すと、その中に消えて行った。


「・・・・・・・」

「先生!」


 魔王が去ったのを確認すると。マサトを担いだままのマリナ、ディア、アングが、無言で魔王の消えた後を見つめ続けているシドの元へ駆け寄ってきた。


「まったく、あなたは無茶をしてくれますね?今回は運が良かっただけですよ?」

「で・・でも!・・・すいません」

「もう、あんな無茶はしないでくださいね?・・・でも、助けられたのも事実です。・・・ありがとうございます」

「し、シド様!アレが魔王なのですか!?」

「はい。こちらに向かっている大勢の人数は騎士団ですね。ディアさん、ありがとうございます。手筈通りにしていただけたんですね?」

「はい、シド様。ご指示頂いた通りにさせて頂きましたが・・まさか本当に魔王が現れるとは」

「昔にも似たような事があったから、予想を立てられただけです。マグレみたいなものですよ」

「アングさん。お願いしたい事があります」

「はい!なんなりと」

「では、全世界に通達して頂けますか?・・・魔王が復活したと・・」


今回も読んで頂きありがとうございました!

次回は魔王復活が全世界に広まってさぁ大変!

明日は18:00の投稿を目指しますので、

是非ご覧下さいね!

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