2-2話 ランクアップ試験・・・ってまたやられた!・・・ー其の1ー
本日、2回目の投稿です。
とうとう主人公とヒロインの新装備が明らかになります!
それではどうぞ!
「そう。試験官は鮮血の髑髏だ」
「やっぱり、そう来ましたか・・」
「え?どういう事?」
「先生はどうしてもあいつらとリベンジマッチさせたがっているって事だよ」
この3か月でそれなりに自信は付けた。それでもあいつの名前を聞くと筋肉が強張り、頬を一筋の汗が伝う。トラウマって奴だな。
「あいつらも元々のランクもあるが、この3カ月でBランクに手が掛かるところまで来ている。こちらとしても試験相手としては申し分ない相手である事は確かだ。シド様の教育方針は俺にはわからんがな」
アングさんは俺たちのやり取りなどお構いなしに続ける。もう決まっている事なのだろう。
「対戦形式は実践とほぼ同じだが、武器だけは危険が伴うものであるのでこちらで用意した歯引きの武器を使ってもらう。それであっても一歩間違えれば大怪我は免れないだろう。十分に注意するんだぞ?」
「はい、あの・・魔法やスキルは使っても大丈夫ですか?」
「ああ、そちらに関しても実戦形式である事に変わりはないから。相手を殺すような事以外は大丈夫だ」
「一応最後に確認しておくが、以上の条件でも受けるのか?相手が相手だ今度は最初から殺しにくるぞ。この対戦方式は止むを得ない場合も存在するからな」
苦い思い出が俺の脳裏をよぎる。
「・・・何を言っているんですか、俺一人でも受けますよ」
「何言ってるの!私も絶対に参加します!」
「そうか・・・よしわかった!今回の件はギルド公式で執り行う!対戦の日は明日の午後!昼一番で執り行う事とする!場所は訓練場!先方にはこちらから伝えておく!私からは以上!今日はしっかりと準備に取り掛かれ!」
「「はい!」」
俺達はギルドマスターの部屋を後にした。
「マサト・・・大丈夫?」
「ああ、大丈夫だよ」
「そう・・・なら良いんだけど・・無理はしないでね?」
「何言ってんだよ。俺達は強くなった!そう強くなったからもう負ける事なんてないって!」
俺は自分に言い聞かせていた。相手がこの3カ月でどれ位強くなったか分からないし、手の内を全然知らない事とか気になる所は色々あるが・・・あの時の悔しさは忘れない!
「そうね!マサトなら大丈夫だよ!明日は頑張るぞ~!」
「おう!いつもありがとうな!」
それから俺達は行動予定に戻った。
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ー夜・宿屋ー
「そうか、ここがこうなっていて。これをこうするからこうなるのか・・これはなかなかすごい装備だな!流石、なかなかの値段がしただけの事はある。いや、そはるかにれ以上の物じゃないか?」
俺は明日に備えて、宿屋の自室で装備の点検と確認を行っていると
ガチャッ!
先生が窓から少し疲れた様子で帰ってきた。
「先生!えらく遅かったじゃないですか」
「ああ、まぁ、色々ありましてね・・・そんな事よりその装備、良い感じじゃないですか!見違えましたよ!」
「ええ!そうなんですよ!武器屋の親父さんがただものじゃなくって見繕って貰ったんですが、かなり良い物を揃えてくれました。先生、またやったでしょう?」
「???なんの話ですか?」
惚けている様にも見えるが、少しふらつきながらもう一つのベッドへと降り立つ。
「なんの話って・・明日の対戦の事ですよ」
「ああ、そんな事ですか・・・ん?なんですか、もう弱腰になっているのですか?」
「そんな事はありませんよ!ですけど、因縁の相手ですし・・・」
「そんな小さい事で悩んでるんですか!?はぁ・・・貴方って人は。そんな事より明日は自分の武器も持っていくんですよ?貸して貰うとは言え、丸腰でギルドに行くような情けない事はないように!」
「え?あ、そうだったんですか!?」
「やっぱり・・・」
「わ、分かってましたよ・・・」
「もういいです。今日は少し疲れましたので、先に休ませて貰いますね」
「え?あ、分かりました」
「貴方も明日があるんです。早く寝るんですよ?」
「あ、俺はもう少ししてからにします」
「そうですか、それでは・・・あ、装備の紐づけもちゃんとしておくんですよ?」
「あ!わかりました!」
「おやすみなさい」
先生はそう言うと、クルリと反対側を向いて寝てしまった。
俺はやっぱり眠れそうもなかったので、装備の確認に戻った。
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ー翌日・訓練場ー
「それでは、これより特別ランクアップ試験を始めます!」
俺達は訓練場の中にいた。俺達とあいつらの間には俺が見たこともない男の教官が立ち。昨日聞いた対戦に当たっての注意事項を話していた。
昨日の内容の通り、俺達は両者戦闘用の装備で身を固めていた。奴らはやはり下品と言うかなんというか・・・皮の装備に毛皮を付けた・・・山賊のボスが4人集まったみたいだ。
それぞれに剣が二人、手斧が一人、弓が一人と言った構成だ。子分よりも体躯の大きさが段違いのザンギは厚手の皮で出来たノースリーブ状の軽鎧に厚手の皮のガントレット、厚手の皮のグリーブ。全ての装備の縁には毛皮あしらわれている山賊の親玉ルック毛皮のマントまでつけている!。
手にはラブリュス(両刃の斧)と、俺達の目の前には山賊戦隊鮮血の髑髏がゲヘへと涎を垂らしながら武器を構えていた。(そう見えただけ)
対する俺達は、二人とも戦闘スタイルが剣士と言う事もあり。全体的なフォルムはザ・軽装と言った感じでマリナは赤を基調とした厚手の布のノースリーブのインナー上下の上に、白を基調としたシンプルなブレストプレート、ガントレット、グリーブで身を固めている。俺は焦げ茶を基調とした厚手の皮のインナー上下の上に、黒を基調とした男らしさを強調したような形のブレストプレート、ガントレット、グリーブを装備している。両者共に各装備には赤い魔法石が取り付けられて洗練された上品さが出ている。
「それでは実践形式ではありますが、相手を殺してしまう事のなきよう配慮せよ!それでは、始め!」
とうとう始まってしまった。俺は訓練場の中に入ってから気づいたのだがあいつらが目の前にいるのに、妙に心が落ち着いていた。
今回も読んで頂きありがとうございました!
ヒロインの装備、ア〇ナをイメージしてたら文章的表現が
寄って行き過ぎてしまった感が否めない(´;ω;`)違う部分
もちょっとはありますので勝手ですが、上手に脳内変換してください。
あと、今日から小説タイトルをちょっと変えました。ご意見が
ございましたら、ドシドシ下さい。
今回から話が本格的に展開し出します。次回は因縁の対決!乞うご期待です!




