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13話 ギルドと契約って・・・其の3

本日一話目の投稿になります!

今回の節話がちょっと長くなっていますが次回で終了予定です。

もう少しお付き合い下さい。

※急遽で申し訳ありませんが、案内役の描写がありませんでしたので

追加致しました。

俺達はアングさんとの部屋を後にすると、勝手に二人だけで外に行くのも気が引けたので、言われた通りにギルドカウンターに向かった。


「あ、あの~・・・」

「はい、今日はどうなさいましたか?」


 姉さん事件です!(※マサトに姉はおりません。なつかしい方へのネタです)ここで予期せぬ事態が起こりました!受付嬢が・・・若くて美人です!これは今考えてみると俺の大好きなテンプレなのでしょうが、10年以上のブランクは大きかったようで、美人耐性のない俺は一気に緊張の渦に飲み込まれてしまいました!まずは深呼吸から始めます!


「すう~はあ~すう~はあ~」

「???」


※ここからはプロレスの実況中継を思い出しながらご覧下さい。


ああっと!ここである事に気づいてしまいました!それは、『俺は深呼吸しているつもりでも、相手からしたら臭いを嗅がれているんじゃないか?これはかなりキモイ、警察呼んじゃおうかしらの件』が絡んで来ている事です!


「あ!いや、これはニホイを嗅いでるとかじゃなくですね!」

「???ニホイ・・・ですか?」


あああ~っつ!これは痛い!これは痛いミスを犯してしまったぁ!どうもこのお姉さんは何も気にしていなかった上にニホイとか使ってはダメ用語を使ってしまったぁ!これは怪しい!これはどんどん追い詰められている!お姉さんからの汚物目線間近だぁ~!


「いや、臭いは関係なくてですね・・・」

「ああ、臭いだったんですか!臭いがどうかされましたか?」


おお~っと!これまた痛い痛恨のミスだあ!わからないまま、そのまま流してしまえばよかったモノをお姉さんに再確認させてしまったぁぁぁ!これはもう挽回の余地がほぼないのではないか?大丈夫かマサト!?


「いや、そうじゃなくてですね。あの・・」

「大丈夫ですか?顔が真っ赤だし、言葉もたどたどしい感じですけど、熱とかがおありじゃないんですか?」


キターーーーーーーー!!とうとう必殺の『ニホイにはもう触れず、お身体大丈夫ですか?』返しだぁ!これはもうダメだ!これはノックダウン寸前!HPはもうレッドゾーンギリギリラインだぁ!


「あの・・・もしかして、カガミ マサトさんじゃないですか?」

「え・・あ、はい。いや、あの」


これは最悪の展開だぁ!敵に再び美女の助っ人登場だぁぁぁぁぁ!!しかも挟み撃ちだぁぁぁぁ!もう後がないぞ!どうする?どうするぅぅぅ!?


「も、もう限界!す、すみません!また来ますぅ~~!」


逃亡!逃亡だぁぁぁぁ!こんな情けない最後で良いのでしょうか!?

あっけない、なんともあっけない幕切れだぁぁ!本当に申し訳ない結果で申し訳ありませんが。


今回のマサトVS受付嬢の戦いはマサトの逃亡と言うあっけない幕切れで終了致しました!次回はどうなるのでしょうか?それとも次回がやってくるのでしょうか!?乞うご期待!!司会はワタクシ、マンマ・(ここで神に変声)斎藤こと神様がお送り致しましたじゃ♪

         ・

         ・

         ・

 数分後、俺は建物を出て裏手に回った柱で見えにくくなっている所で怯えながら三角座りしている所を案内役の人に見つけられ、上手に(おだ)ててもらい何とか立ち直る事が出来ていた。

ずっと目すらも合わせられなかったが、合わせられるようになってくると金髪ポニーテールの碧眼快活美少女だった。


「もう、女性が苦手な事を先に言っといてくれたら、こんな恥ずかしい思いしなくて済んだんですよ~」


と、快活に笑っている。気づいているのだろうか、また俺の心をへし折ろうとしていることを・・・


「ま、まあ・・・すいません」

「いえいえ!最初はちょっとビックリしましたけど。わかってしまえばどうって事ありません!元気出していきましょー!」


 彼女は右手を上に突き上げて、オー!のポーズで励ましてくれる。


「ありがとうございます」

「じゃあ、改めて自己紹介しますね!私はマリナ・ベレニーチェこう見えて冒険者です!」

「こちらこそ、神々御 雅斗です!さっきは本当にお恥ずかしい姿を見せてしまってすいませんでした」

「いえいえ♪もうそんな事は忘れちゃいましょう!それより、東方の国の出身ですか?」

「ありがとうございます。東方・・・ああ、ええ!そんな所です」


 俺はすかさず先生の方を向いて視線で確認をとった。


「そうなんですか!私、東方出身の方にお会いするの初めてなんですよ~!」

「そうなんですか?そんなに珍しいんですか?」

「はい!聞く所によると東方の方はなんでもサコク?って言う風習で自国から外に出る事は(まれ)なんだとか?」


 俺は先生の方を見ると、あちゃ~と言う仕草をしながら


「適当に話をあわせなさい!」


 俺以外に声が聞こえないというのは本当のようで、マリナさんには聞こえていないようだった。


「そ、そうなんですよ!今回は所用でこちらに(おもむ)く事になりまして、初めての事だらけで正直どうしたら良いかわからなかったんです」

「そうだったんですか!マスターとはどちらでお知り合いに?」

「ああ、アングさんとは連れ合いを介して知り合う事ができて・・」

「あ、お連れ様が居てるんですか?一緒じゃなくて大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫ですよ!なんせ何もわからない俺をほったらかしにして何処かへ行ってしまうぐらいですから!」


 ここぞとばかりに先生をジト目で見ると、いつものように口笛を吹きながら明後日の方を向いていた。


「そうなんですか、じゃあ大丈夫ですね!それじゃあ、いっきましょー!まずは何処からが良いですか?」


ヤバい・・・この子、めちゃめちゃ良い子じゃないか!・・・ヤバいヤバい!


「なんにもわからないんでお任せしても良いですか?」

「分かりました!因みににお腹は空いてないですか?」

「そう言えば、昨日から何も食べてなかったな・・・」

「そうなんですか!?それはいけません!行先決定ですね!まずはココ、フォルテの街の名物屋台通りからご案内しますね♪」

「はい!お願いします!」

今回も読んで頂きありがとうございました!

本日2回目の投稿は26:00代に掲載予定です

よろしければご覧いただけると幸いです!

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