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前略、再戦といつもどうりと

「………………」


 さてと、ここからどうしようかな。

 前にも少しだけ話せたし、喋れないわけじゃないと思うんだけど。

 いまだにシトリーは、無言のままその不気味な形状の斧を持って周りを見渡している。

 そうこう考えてるうちに、頭の中で出会いが思い出される。


「あー、昨日はごめんね?殴りかかろうとしちゃってさ」


「………………」


 実際にはその前にリリアンに止められたんだけど。それでも印象はあまり良くないはず。

 …………いや、改めて見ても幼くはないな。

 かなり凶悪だ、一部が。


 頭の悪い事を考えていると、ぞろぞろとトカゲの群れが現れる。シトリーに付き従うように。


「その上でなんだけどさ、どうかな?話し合いでも」


 戦わなくて済むのならそれにこしたことはない。

 戦えば、きっとただではすまない……あたしが。


「……どうやら無理っぽいね」


 残念だ。シトリーは相変わらず無反応だけど、トカゲは少しづつあたしたちとの距離を縮める。


「……セツナ、選んでくださいー」


 ポムポムの少し真剣な声。

 選ぶとはおそらく、シトリーかトカゲかというところだろう。


「シトリーかな、トカゲは一匹倒すのにも大分時間がかかっちゃう」


 消去法だ、戦いたくはないが仕方ない。


「それに、リリアンからも頼まれてるからね」


 リリアンからの頼み事は珍しい。なら叶えてあげよう、これは手が届くことだ。


「違いますよー」


 違う?何を言ってるんだ?


「隠れてるかー、逃げるかですー」


 やっぱり何を言ってるんだ?


「そんなの今更でしょ、あっちが強くてこっちが弱い。いつものことだよ」


 何となく、感覚で分かる。

 嫌な感じだ、肌で強さが分かる。


「苦労してるんですねー」


 まぁ、なんだかんだ強くなった。

 リリアンからも言われた。普通じゃないペースで成長してると、それでもずっと戦っている人よりは弱い。

 

 そして、あたしはネオスティアが好きだがネオスティアはそうでもないみたい。

 そこそこに不遇だ、でもそれがネオスティアを嫌う理由にならない。この異世界の害になるなら立ち向かおう。

 でも、前みたいに怒りに任せてじゃない、分かり合う為に。

 

「なんとかなるよ。いや、なんとかするよ。これまでもこれからも」


 もちろん、あたしだけの力じゃない。

 これからもみんなの手を借りて生きていく。


「だから、さっさとトカゲを片付けて助けにきてね。ほっとくとすぐに死にかけるよ!あたしは!」


 最高に良い笑顔で、大丈夫の意思を込めながら親指を立ててポムポムに告げる。

 死ぬ気はない、死にかけるだけだ。いつもどうりだ、問題はない。


「仕方ないですねー。忠告ですよー、あの斧ヤバイですー」


 ふむ、やはりあの禍々しい形状、毒とかありそうだね。

 というか、あんなに肉厚な刃。まともにくらえば即死だ、武器は基本装備の片手剣でいいだろう。


「最高に格好いい必殺技を『セツナドライブ』をお見せするよ」


「やっぱりクソダサですー」

 

 なんだと!そう言い返す前に近づいてくる殺気。

 シトリーも我慢の限界だったみたい、斧を振りかぶり、こちらに走ってくる。


「そんじゃあいっちょいきますかー!」


「いきましょー」


 さて、頑張ろうか! 

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