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第12部

「女刑事さんはまだこの中にいるよ」とジュノがぶっきらぼうに答えた。

「げえ!!」「なんでなんで??」「さあ、知らないよ。とにかくまだこの中にいる」

「なんでわかるの?」「一ノ瀬渚さんの持ってる携帯電話の周波数がこの中にあるもん」

「……電話してみる?」「電源切ってるよ」

「私達どうしよう?」「あの人は仕事で潜入したんだと思う。覚悟決めてね。」

「だって出るとき話しかけてきたあの目つきの鋭いスーツ着た警備員は、スタンガンもってたよ」「……げ、スタンガン?!」

「うん、だから、ここはかなりヤバいとこだと思うよ」「どうしよう?」

「帰ればいいんじゃない? もう、遊びじゃすまないだろうしね。ここは。私ら子供のでる幕じゃないと思うよ」「いやいや、こんな墓骨芸能プロ、ミステリー事件を、楽しまずに置くものか」「楽しむって……女刑事さんは、たぶん命がけで仕事で潜入したんだから、迷惑かけるよ」

「ジュノちゃんが居れば大丈夫でしょう?」「そりゃ…あなたの事は守るけれど……」

「じゃあ、私たちも墓骨芸能プロ、ミステリー事件の解決に参加しよう!」

 大山のぶ美は、大駅前の歩道橋のところで、がぜん張り切って叫んだ。

「ちょっとまってよ、このまま女子寮に帰らないつもり?。保護者の同伴のない外出門限は午後5時半までだよ。」ジュノはめんどくさそうに言った。「そうだなあ、でも一度帰ると、もう寮から出れないじゃない」

「一度女子寮に帰って、午後6時の夕食の点呼を受けて、自室に戻ってから出かけるほうが良くない?」「外へ簡単に出れる?」「出れるよ」「そうだね、さすがに夕食食べずに行動はきついね」「そうでしょ」「じゃあ、一時撤退しよう」「OK」 

 大山のぶ美とジュノは、歩道橋の横にあるバス停からフォローレンス学院前行きのバスに乗り一時、女子寮に帰った。

 午後6時に各寮長の点呼があり、夕食。各階が時間差で本館の学生食堂に食事に行く。

(本館の学生食堂は1階と地下に2か所あり地下は男子部女子部に分かれていて朝食は地下食堂しかやっていない。職員は男子部女子部のどちらで食べても良い。外部からのお客は1階でしか食べれない。定食は買うと400円して、自動販売機で定食チケットを買う。定食は数種類あり全部美味しい、大山のぶ美の感想)


 きょうの夕食は定食は鯖フライで、おとといは定食は八宝菜、きのうは定食はクリームコロッケだった。フライ物は横に刻みキャベツが付く。ご飯は自由で好きなだけお代わりできる。味噌汁が付き、サラダはきょうはフルーツサラダだった。バナナとリンゴとオレンジが一切れづつ。


 大山のぶ美は鯖フライ定食が好き。ジュノはクリームコロッケが好きなようだ。

 直ぐ風呂に入り髪をきちんとドライヤーで乾かして髪のお手入れもきちんとして、着替えて、「さあ、出かけよう」と大山のぶ美は、眼がキラキラ、よほど楽しみなようだ。

 大山のぶ美は赤いズックに白い靴下、上下の赤いジーンズのズボンとジャケットにホニャロンのプリントTシャツ。マスクをして赤い野球帽をかぶり、くノ一のつもりのようだ。気合が入っている。

 ジュノは体操服のジャージを着て出かけようとしたら、のぶ美から、「お洒落じゃないっ」と言われたので目をキラリと光らせてまた大山のぶ美とペアルックになった。「いいね、いいね」のぶ美は上機嫌である。

「さあ、行こう。でどうやって行くの?」

 ジュノはいきなり時間を止めた。「さあ、行こう」「この手があったね」のぶ美はニコニコしている。


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