フィンフィレイナ
「 はぁぁあん?
妖精魔法には補助魔法と召喚魔法があるのよ。
妖精族のアタシは攻撃魔法が使えないの。
其の代わりに召喚魔法が使えるのよ。
そう言えば…マオには未だ、ちゃんと教えてなかったわね。
召喚魔法でアタシが召喚出来る霊獣は妖精獣,聖霊獣,精霊獣の3種よ。
アタシは虹属性の妖精だから、16属性の妖精獣,聖霊獣,精霊獣を召喚出来るの。
16属性は、火,地ち土つち,木もく,氷こおり,風かぜ,水みず,雷かみなり,光ひかり陽よう,影かげ陰いん,聖せい,魔ま,闇やみ,時とき,元げん素そ,星ほし,虹にじよ。
≪ エルゼシア大たい陸りく ≫では属ぞく性せいに名な前まえを付つけて呼よんでるみたいね 」
マオ
「 うん。
其それならオレも知しってるよ。
火ひイフマンダー,地ちノードムド,木もくモクセンレン,氷こおりセシリアム,風かぜシルフィード,水みずウンディレーネ,雷かみなりヴォルンジ,光ひかりレムライト,影かげシャウダース,聖せいホーリィン,魔まカラミオズ,闇やみダールネム,時ときクロネウス,元げん素そゼントゥルク,星ほしエスティエル,虹にじレインベーテかな 」
フィンフィレイナ
「 へぇ?
ちゃんと言いえるなんて凄すごいじゃないの。
一寸ちょっとだけ見み直なおしたわよ 」
マオ
「 馬ば鹿かにすんな!
覚おぼえきれる迄までマーフィに叩たたき込こまれたからな 」
フィンフィレイナ
「 アタシが凄すごいのは、16属ぞく性せいの妖よう精せい獣じゅう,聖せい霊れい獣じゅう,精せい霊れい獣じゅうを1度どに召しょうサモ喚かんンして、敵てきを攻こう撃げき出で来きる事ことなの!! 」
マオ
「 其それって……、集しゅう団だんリンチってヤツだよな? 」
フィンフィレイナ
「 そうよ!
16属ぞく性せいの妖よう精せい獣じゅうで一いっ気きに攻こう撃げきして、16属ぞく性せいの聖せい霊れい獣じゅうで一いっ気きに攻こう撃げきして、16属ぞく性せいの精せい霊れい獣じゅうで一いっ気きに攻こう撃げきするの!!
アタシが対たい価かとして消ひょう費ひするのは〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉よ。
だから、どんなに妖よう精せいフェアリー魔ま法ほうマジックを発はつ動どうしても限げん界かいが無ないのよ! 」
マオ
「 ………………其それなら、ランクSSSスリーエスゴールドの依い頼らいを受うけても楽らく勝しょうじゃんか 」
フィンフィレイナ
「 フフン!
解わかったかしら?
アタシの偉い大だいさが!!
妖よう精せいフェアリ族ぞくゾンは凄すごいのよ!! 」
マオ
「 怖こわいもの無なしだな 」
フィンフィレイナ
「 当とう然ぜんでしょ!
何なんでも彼かんでも〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉に変へん換かんしちゃうセロ様さまの次つぎに凄すごいのよ!! 」
マオ
「 ん〜〜〜……じゃあ、思おもい切きって、ランクSSSスリーエスゴールドの依い頼らいを受うけてみようか? 」
セロフィート
「 マオの好すきにしてください。
ワタシは頑がん張ばるマオの勇ゆう姿しを見みてるだけですし 」
マオ
「 おい!!
今いまから傍ぼう観かん予よ告こくすんな! 」
セロフィート
「 ワタシが手てを貸かすと直すぐ終おわってしまいます。
詰つまらないでしょう?
フィンもワタシと一いっ緒しょに応おう援えん組ぐみですよ 」
フィンフィレイナ
「 はぁ〜〜〜い!
セロ様さま♪♪ 」
マオ
「 コラッ!!
勝かっ手てに戦せん力りょくを引ひき抜ぬくなよ! 」
セロフィート
「 依い頼らいを解かい決けつさせるのに、ワタシとフィンは不ふ要ようです。
マオとニュイリだけで十じゅう分ぶんです 」
マオ
「 そ、そうなのか?? 」
セロフィート
「 ≪ ダンジョン ≫で鍛きたえてますし、マオも十じゅう分ぶん強つよくなってます。
自じ信しんを持もってください 」
マオ
「 うん(////) 」
器人形:ニュイリ
「 ボク、パパマオと頑がん張ばるよ〜 」
マオ
「 ニュイリ〜〜〜。
一いっ緒しょに頑がん張ばろうな! 」
セロフィート
「 ──マオ、此この依い頼らいはどうです? 」
マオ
「 何どれ??
──ランクBビィブルーの依い頼らい?
えぇと……【 小こ鬼おにゴブリンの群むれから≪ 村そん落らく ≫を守まもってください 】だって。
小こ鬼おにゴブリン退たい治じの依い頼らいだな。
………………っていうか、小こ鬼おにゴブリンって何なに?? 」
セロフィート
「 人ひと形がたをした小こ柄がらな怪かい物ぶつモンスターです。
他ほかにも人ひと形がたをした大おお柄がらな怪かい物ぶつモンスターの大おお鬼きオーガ,豚ブタに似にた顔かおをした豚とん鬼きオーク,豬イノシシに似にた顔かおをした豬いの鬼きオーグが存そん在ざいします。
何どれも残ざん忍にんで残ざん虐ぎゃくな怪かい物ぶつモンスターです。
主おもに森もりの奥おくにある洞どう窟くつの中なかを住すみ処かにしてます。
主しゅ食しょくは新しん鮮せんな生なま肉にくです。
人ひと里ざとを襲おそっては、家か畜ちくや食しょく糧りょうの蓄たくわえ,子こ供どもを拐さらっては喰たべます。
拐さらった人にん間げんの女じょ性せいに赤あか子ごを産うませて、仲なか間まを殖ふやすそうです 」
マオ
「 何なんでセロがそんな事ことを知しってるんだよ? 」
セロフィート
「 マオ、ワタシは “ 偉い大だいなる吟ぎん遊ゆう大だい詩し人じん ” ですよ 」
マオ
「 そだな……。
えぇと…じゃあさ、小こ鬼おにゴブリンにとって人にん間げんって何なんなんだよ? 」
セロフィート
「 餌えさに決きまってます。
全すべての怪かい物ぶつモンスターにとって、ひ弱よわな人にん間げんは、手て軽がるに狩かれる餌えさです。
≪ 集しゅう落らく ≫≪ 村そん落らく ≫の人にん間げんが武ぶ装そうしても大たいした事ことないですし。
因ちなみに≪ 町ちょう ≫が怪かい物ぶつモンスターに襲おそわれ難にくいのは冒ぼう険けん者しゃギルドがあるからです。
≪ 街まち ≫≪ 都みやこ ≫≪ 王おう都とカルセライル ≫は、内うち側がわも外そと側がわも守しゅ備びが確しっかりしてます 」