セロフィート
「 錬成陣を描いても良いですし 」
マオ
「 錬成陣??
錬成陣って、≪ 街 ≫で考えたアレだよな? 」
セロフィート
「 そうです。
錬成陣を描き、中央ににゅいが立ちます。
錬成陣を利用して、生物を丸呑みし、体内で溶かし、消化したり、物体を黄金に変えたりします 」
マオ
「 そっちの方が安全っぽいな〜。
錬成陣を使えば、態々接近しなくても、離れた所から出来る様になるのか? 」
セロフィート
「 そうなります。
錬成陣を毎回描くのは大変です。
なので、にゅいには錬成陣を出せる腕輪を渡します。
腕輪をはめた手を掲げて『 錬成陣 』と叫びなさい。
腕輪が光れば、足下に錬成陣が現れます。
にゅいは錬成陣の中央に立つ状態となります。
離れた場所の生物を食べれますし、物体を黄金へ変えられます 」
一通りの説明をにゅいにしたセロフィートは、腕輪を〈 器人形 〉の右手首に着けてあげた。
器人形:にゅい
「 有り難う、ママ(////)
大事にする〜(////)」
にゅいは嬉しそうに腕輪を撫でている。
セロフィート
「 そうでした。
マイバイ証に登録したにゅいの名前は、ニュイリ・シンミンです。
今からお前を “ ニュイリ ” と呼びます。
良いですね 」
器人形:ニュイリ
「 はい、ママ 」
マオ
「 ニュイリかぁ〜。
“ ニュイリ ” って呼ぶのは、〈 器人形 〉に入ってる時だけでいいんだろ? 」
セロフィート
「 そうです。
〈 器人形 〉の中に入っていない時は、にゅいと呼びます 」
器人形:ニュイリ
「 はい、ママ 」
マオ
「 ニュイリの背丈がオレより高いのが何か嫌だ!
可愛いのに可愛くないっ!!
セロ〜〜〜。
ニュイリの身長をオレより低くしてくれよ! 」
セロフィート
「 マオ……。
我が儘さんですね。
ニュイリ、どうします? 」
器人形:ニュイリ
「 ボク、パパより低くていいよ〜。
パパに肩車してほし〜~い 」
マオ
「 肩車…かぁ〜〜。
出来たらな〜〜 」
セロフィート
「 マオの身長は150cmでしたね。
ニュイリの身長を140cmにしましょう 」
マオ
「 オレより低い!
やったぁ!! 」
フィンフィレイナ
「 マオ、アンタって……。
まぁ…いいわ〜。
マオより小っさいアンタも今からアタシの弟分よ!
アタシを姉として確り立てて慕いなさい! 」
器人形:ニュイリ
「 え〜〜、嫌だ〜 」
フィンフィレイナ
「 『 嫌だ 』じゃ、ないの!
マオと一緒にアタシを敬うのよ!! 」
器人形:ニュイリ
「 パパ~~… 」
マオ
「 フィンと仲良くしような。
フィンには寿命が無い分、セロより歳上なんだよ 」
器人形:ニュイリ
「 そうなの〜?
パパが仲良くするなら、ボクはパパに合わせるよ〜 」
マオ
「 そっかー。
2人でフィンのキンキン声に耐えような〜 」
器人形:ニュイリ
「 うん!
パパと頑張るよ〜♪ 」
フィンフィレイナ
「 アンタ達ねぇ……。
本人を前にして言うんじゃないわよ… 」
セロフィート
「 はいはい。
お喋りは其の辺にして依頼書を見ましょう 」
マオ
「 あっ!
そうだよ!
依頼書を見ないと!
どんな依頼があるんだろう?
楽しみだな〜〜 」
マオはワクワクしながら、依頼書を触る。
フィンフィレイナ
「 マオ、早く捲りなさいよ! 」
マオ
「 分かってるよ 」
フィンフィ精せいレイナ族ぞくにガクガクと揺ゆらされながら、マオは依い頼らい書しょを捲めくった。
マオ
「 ──うわぁ!
色いろんな依い頼らいがあるんだな〜。
何どれがいいかな? 」
器人形:ニュイリ
「 ママセロフィート〜。
此これは何なに〜?? 」
ニ器きュイ人にんリ形かは頁ページの角かどに色いろが付ついているのが気きになった様ようだ。
マオ
「 本ほん当とだな。
何どの頁ページの上うえにも付ついてるな。
あっ…でも、色いろが違ちがう?? 」
セロフィート
「 依い頼らい内ない容ようの難むずかしさのランクを色いろで表あらわしている様ようです 」
マオ
「 へぇ?
≪ ダンジョン ≫のクエストみたいな感かんじかな? 」
セロフィート
「 1番ばん難むずかしい依い頼らいのランクはSSSスリーエスですね。
SSSスリーエスゴールド ─→ SSツーエスシルバー ─→ Sエスブラック ─→ Aエィパープル ─→ Bビィブルー ─→ Cシィグリーン ─→ Dディイエロー ─→ Eイィレッドの順じゅんで難むずかしさが下さがる様ようです。
1番ばん簡かん単たんな依い頼らいのランクは、Eイィレッドの様ようですね 」
マオ
「 そうなんだ?
彼あのさ、依い頼らいを解かい決けつしたらさ、評ひょう価かされたりするのかな?? 」
セロフィート
「 評ひょう価かされる事ことはないでしょうね。
≪ ダンジョン ≫のクエストと一いっ緒しょにしてはいけません 」
マオ
「 評ひょう価かされないんだ?
良よかった〜〜。
評ひょう価かは≪ ダンジョン ≫のクエストだけでいいよ〜〜 」
セロフィート
「 ふふふ。
マオ、苦く労ろうしてますからね 」
マオ
「 笑わらうなよ…(////)
──初はじめての依い頼らいだし、Eイィレッドの依い頼らいにした方ほうがいいのかな?? 」
フィンフィレイナ
「 何なんだっていいわよ。
ランクなんか気きにしないで受うけたい依い頼らいを選えらべばいいのよ。
どうせなら、SSSスリーエスゴールドの依い頼らいを選えらびなさいよ。
どんな怪かい物ぶつモンスターもアタシの妖よう精せいフェアリー魔ま法ほうマジックで倒たおしてあげるわ! 」
マオ
「 怪かい物ぶつモンスターを倒たおすのは、フィンが召しょうサモ喚かんンした霊れい獣じゅうなんだよな?
何なんで “ 召しょうサモ喚かんン魔ま法ほうマジック ” って呼よばないんだ?? 」