マオ
「 まるでシャボン玉の中に入ってるみたいだな… 」
中から見ても外ににゅいの1部が、ぷよぷよしている事が分かる。
発動者のニュイ人にんリ形かを中ちゅう心しんに前ぜん後ご左さ右ゆうに2mメートルの余よ裕ゆうがあるが、上うえも2mメートルの余よ裕ゆうがある。
マオ
「 ニュイリ、前まえがガラ空あきだけど大だい丈じょう夫ぶなのか? 」
器人形:ニュイリ
「 大だい丈じょう夫ぶだよ〜。
小こ鬼おにゴブリンは錬れん成せい陣じんの中なかには入はいれないよ〜。
匂におい袋ぶくろの匂においが洞どう窟くつの中なかに広ひろがってるから小こ鬼おにゴブリンがいっぱい来きてくれるよ〜♪ 」
マオ
「 そ、そだな……。
──セロとは此こ処こで別わかれるんだよな 」
セロフィート
「 そうです。
ワタシが合ごう流りゅうする迄まで2人りで頑がん張ばってください 」
マオ
「 セロ、出で来きるだけ早はやく来きてくれよ! 」
セロフィート
「 はいはい。
──行いってください 」
器人形:ニュイリ
「 ママセロフィート、行いって来きます 」
セロフィート
「 行いってらっしゃい 」
洞どう窟くつの前まえで笑え顔がおのセロフィートに見み送おくられながら、ニ器きュイ人にんリ形かとマオは洞どう窟くつの中なかへ入はいって行いった。
セロフィート
「 ──さて、ワタシも森もりの大おお掃そう除じを始はじめるとしましょう。
小こ鬼おにゴブリンを実じっ験けんに使つかうのも面おも白しろいかも知しれませんね 」
セロフィートは広こう大だいな森もりが丸まる々まる入はいってしまう程ほどの巨きょ大だいな転てん移い魔ま法ほうを発はつ動どうさせた。
セロフィートには朝あさ飯めし前まえだ。
発はつ動どうした転てん移い魔ま法ほうは、森もりの中なかに潜ひそんでいた小こ鬼おにゴブリン達たちを一いっ瞬しゅんで別べつの場ば所しょへ転てん移いさせてしまった。
セロフィートがマオに渡わたした匂におい袋ぶくろから醸かもし出だされている匂においに当あてられ、中ちゅう毒どく症しょう状じょうを引ひき起おこしてしまっている小こ鬼おにゴブリン達たちが、転てん移い先さきでどんな目めに遭あうのか────。
彼かれゴブリ等らン達たちの其その後ごを知しるものは、セロフィートだけである。
生いかすも殺ころすも全すべて、セロフィート次し第だいなのだ。