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ゾンビ好きの集い  作者: 黒床周矢
1/2

ヴァイオレット、入部

日の当たらない部屋が私たちの部室だ。


「ぐひっ、ぐひゃひゃ」


その部室から変な音がする。変質者か!? ならば、この私が成敗してくれる。


「たのもぉおお!」


「ぐひ……」


それを目にしたとき、私と相手の中で時間が止まった。


「……ヴァイオレットじゃねぇか!」


そこにはバイオのキャラクターがプリントされた抱き枕を天高く掲げ、変な踊りをしている同級生の姿があった。


「あー、何でここにいるんだ?」


「し、失礼しましたっ」


急いで逃げようとするヴァイオレット。しかし、ここの管理者である私が簡単に帰すわけにはいかない。ヴァイオの袖を掴み椅子に座らせた。気になることは多いが少しずつ聞いていくことにする。


「ここはうちの部室なんだが?」


「ええ、知ってます。入部したかったので夜見さんを待ってました」


「なるほど。まともな返答だな。さっきの奇行がなければ」


なぜここにいたのかは分かったが先程の行動は意味が分からない。


「いやぁ、楽しいじゃないですか?」


「同意を求めるな!」

分かった、こいつは変態だ! しかし、身に付けているアクセサリーからそこはかとないゾンビへの愛が感じられた。私と同じぐらいか……。


「入部希望か。ならばゾンビへの愛を体で表現してみろ」


「はい!」


……それからまた変な踊りが始まった。かくして(何が「かくして」かは分からん)、ヴァイオレットはゾンビ愛好会に入部したのだ。


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