表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
居候勇者アリエルの日常  作者: Kyou
プロローグ
7/16

0-7

「やっぱり目の錯覚?」


他に誰かいれば確認出来るのだが、元々人通りの少ない路地で、辺りには誰も見当たらない。少し怖いような気もするが、興味の方が勝り小走りで公園へと向かう。


数秒後公園に着くが、やはり気のせいだったのか光など無く、少ない街灯に照らされるいつもと同じ公園がそこにはあった。


「一体何だったんだ?」


そう呟きながら頭をかく。幻覚だったのならそれでいいのだが、あれぐらいの酒量で幻覚を見たのならそれはそれでショックだし、これから気を付けなければならない。そんな事を考えている最中、ふと瞳の端に倒れている人の姿が見えた。


これも幻覚じゃないよな?

そう心の中で確認しながら、倒れている人間に近づく。倒れているのは女性であったが、その姿には何とも言えない違和感があった。


まずはその長い茶髪と綺麗な白い肌が目に入ったが、それと同時に顔や手足にいくつもの小さな傷が確認できる。倒れている状況なので、何かトラブルに巻き込まれている事が想像出来るが、傷は決して新しくなく、古くから付いているように見える。


そしてなんといってもおかしいのはその格好だ。俺は正直ファッションというものには疎いのだが、この女性が着ている物は、控えめに言って世の女性が好んで着る服装にはとても見えない。

服はボロボロで、その上から胸当?のような物を着けている。腕や足にもレガースのような物を着け、腰には小物入れというか、小汚い巾着袋のような物が結んである。

全体的に、なんというかRPGのゲームで見るようなファンタジーな服装をしており、その素材感や雰囲気から何まで、現代社会ではあり得ないような奇妙さを感じる。


「あの、大丈夫ですか?」


変な女性だからといっても倒れている人をそのままには出来ない。問いかけるながら状態を確認する。返事は無いがどうやら呼吸はしているようで、少なくとも女性がまだ生きているという事は確認できた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ