第6話 戦闘訓練再開
前回のあらすじ
謎の筋肉断裂に襲われた速斗。
しかし、その断裂も数時間寝ていただけで走れるまで回復した。
訓練場まで戻ろうとしている最中に生徒会長と出会う。
少しいざこざがあったが無事に訓練場に辿り着くのであった。
もうあらすじは定番化させます。
では、神速に至る最弱〜神速の継承者〜をお楽しみください!
保健室から帰ってきた俺は戦闘訓練はもう出来ないので他のみんなの訓練を見学していた。
が、なかなかその戦闘訓練は凄まじかった。
「それにしても…なかなかどうして凄い訓練してるな…」
まず、俺と戦ったアッシュだ。
アラン先生によると身体能力強化のような身体など、何かを強化したりするディユ・グナーデは使えば伸びるらしい。
…俺は子供の頃から使ってるが何の成長もないのだが。
しかし、一般的には使えば使うほど伸びるらしい。
「ほら、アッシュ!その程度か!」
「まだまだー!!!」
アッシュは身体能力強化を使いアラン先生に猛攻を仕掛けていたが、アラン先生は何事もないかのように全てを避けていく。
アラン先生はまだディユ・グナーデを使っていないにも関わらず、だ。
「アラン先生ディユ・グナーデ使うとどれだけ強いんだ…」
俺は感嘆するしかなかった。
さて、他の奴らはどうだろうか。
と、思った矢先に『ドサッ』っという音が聞こえた。
なんだと思って音のした方向を向いてみると…なんとクロードが倒れていた。
「おいっ!クロード、しっかりしろ!大丈夫か?」
「…ああ、速斗君か。大丈夫、ちょっと目眩しただけだから。ちょっとディユ・グナーデを使いすぎたかな」
「お前、一体何してたんだ?」
「あれだよ」
クロードが指さした方向には藁人形が何十体も置いてあった。
その中には二十体くらい焼け焦げていた藁人形もあった。
「お前、まさかあの藁人形全部燃やす気か?」
「うん、そうだよ。アラン先生に言われたんだ。まずは炎を生成するのに慣れろって」
「…鬼だな」
クロードは1度に三個までしか炎の玉は作り出せない。
そして玉の大きさもどちらかと言うと小さい部類だ。
となると大体三個同時生成を七回やったということになる。
そうそう、言い忘れていたがディユ・グナーデというものは燃費もちゃんとある。
例えばAクラスのメンバー達は燃費がよく、能力も強力な者が選ばれる。
しかし、Eクラスは能力が悪く、さらに燃費も悪いという最底辺のディユ・グナーデを持つ者が集められる。
つまり、クロードの炎生成も燃費が悪いということだ。
さらに言わせてもらうと身体能力強化など、身体の一部や武器の一部を強化するだけならばそこまで燃費は悪くない。
炎を生成するなど、物質を生成するのは燃費が悪い者も少なくない。
ちなみにディユ・グナーデは使いすぎると一時的にディユ・グナーデが使えなくなり、さらに身体がだるくなり動けなくなる。
神の恩恵だから仕方が無いとも言えるが。
「まあ、とりあえずしっかり休め。訓練はその後でも出来るからな」
「うん、そうさせてもらうよ」
さて、ミーナは何をしているのだろうか。
…あれ?
ミーナが見当たらない。
どこに行ったのだろうか。
「アラン先生!」
「ん?なんだ、速斗。アッシュ、一旦休憩だ」
「はあはあ…。わかりました…」
「…まだまだこれからだな。で、速斗は一体何の用事だ?」
「ミーナはどこに行ったのかなーって」
「ミーナか。ミーナなら保健室だ。お前がいた場所ではないぞ?」
「保健室、ですか?」
「ああ。回復系のディユ・グナーデは専門家にコツを聞いた方が成長が早い。俺が下手にアドバイスするよりかはよっぽどましだ」
「なるほど…ありがとうございます。それで、いつから昼休憩に入るんですか?」
「そうだな…後一時間ほど、だな」
「じゃあ俺はその間どうしてようか…。そうだ、俺とアッシュどっちが勝ったのか教えてくれませんか。多分俺が負けたんだろうけど…」
「…いや、お前の勝ちだったよ」
「いやいや、そんな嘘つかなくてもいいですよ」
「本当だ。お前は俺にも見えないとてつもないスピードでアッシュを斬った、いや峰打ちを繰り出したんだ。それでアッシュは倒れた。しかし、同時にお前も倒れていたんだ。で、保健室に行って見てもらうとお前の全身の筋肉が断裂してるっていうじゃないか。びっくりしたぞ」
「アラン先生でも見えない、とてつもないスピード…」
「どうした?何か思い当たることでもあるのか?」
「…いや、なんでもないです。それより訓練の続き、始めないんですか?」
「ああ、そうだった。よし、アッシュ!もう十分休んだろう。続きを始めるぞ!」
「おっす!」
「頑張れよ、アッシュ」
「ああ、ありがとな!」
アッシュとアラン先生の訓練が再開した。
その中、俺はその後の一時間、ずっと考え事をしていた。
アラン先生の言っていた『とてつもないスピード』についてだ。
心当たりはないと言ったが実はある。
あの時のトラック事件。
あの時も自分の記憶が飛んで、ただ子供を助けていた。
よくよく考えてみるともしかするとあの時もこの『とてつもないスピード』を使っていたんじゃないだろうか。
しかし、それだと身体の筋肉が断裂していた、という話と辻褄が合わない…。
(一体、俺の身体に何が起きてるっていうんだ…)
俺は自分の身体が少し怖くなった。
何故俺の身体の筋肉は断裂した?
何故筋肉が断裂していたのにほんの数時間寝ていただけで走れるようになった?
何故俺はーーーー。
「よーし!昼休憩に入るぞ!」
色々考え込んでるうちに一時間などあっという間に過ぎてしまった。
(考え込んでいても仕方がない。今は気にしないでおこう。とにかく今は昼ご飯を食べなきゃな。)
「おーい、速斗ー!」
「今行くよ!」
(とにかく、今は分かるのはただ一つ。俺には困った時はいつでも助けてくれるような頼もしい仲間達がいるってことだけだ!)
俺はアッシュ達の元に駆けていった。
ということで、訓練、過酷ですね。
かわいそうになってきた…
とりあえず、みんなには頑張って欲しいですね!
さあ、次回の神速に至る最弱もどうぞ楽しみにしていてください!




