5 竜と火山の迷宮1
サクラ日記♫彡。.:・¤゜♫彡。
パパ、ママ。
私ね、この前ロック鳥退治の功績が認められて、王様から女男爵の爵位と領地、それに“ロック鳥を屠るもの”という称号(称号はどうでもいいんだケド)をもらったの☆
領地といっても(ロック鳥に襲われて)復興中の小さな村(私達が最初に立ち寄った村ね♪)が一つだけだし、ご褒美にもらった報奨も砦(掘っ立て小屋みたなものらしいけど^^)を築くのと村の復興でほとんど飛んじゃったの(あと馬車を6頭立てにしたケド)。でも、私達が冒険してる間、王様が管理して徴税しておいてくれるらしいんで、来年か再来年からは不労所得が入るみたい☆
それとね、盾に付ける紋章が要るっていうんで悩んだんだけど、マリーアントワネットみたいな黒猫にしてもらったの♪
(紋章入りの鉄の盾は重くて持てないので、いつも馬車に掛けてあるんだけどね)
それでこれからは“黒猫の騎士”って呼ばれるみたい^^
何だか可愛いカンジ☆
サクラは、こっちでもみんなと楽しくガンバっているので心配しないでね♪
じゃ、おやすみなさい^^
「むぅ、ウサばかりに働かせては申し訳ない。
ここは一発、私も説法で稼がねば。
おや、あそこに悩みの深そうな青年発見。ちゃ~~~んす。
そこのお若いの、深刻な顔してどうなされた?」 ハルナ
「いや、あんたの方が若いと思うんだが。
まあいいや、お坊様。実は絶滅危惧種の保護のため、
政治家達に掛け合ってるんだけど、なかなか話が通じなくて。」 青年
「それはお悩みでしょう。
いいですか、政治とは誰から金を取って、誰にあげるか決めることだと知りなさい。
そうすれば、対処法もおのずと分かるというもの。
それでは助言料で金貨1枚頂きます。」 ハルナ
「何言ってんだこの生臭坊主。そんなんだから世の中が良くならないんだ。」 青年
「アホ垂れ、理想で飯が食えるか!
だいたい何を保護したいの!」 ハルナ
「緑の顔の…。」 青年
「そんな生き物、滅んでしまえ~~~~っ!ハァハァハァハァハァ。
また、逃げられてしまった。この世の真理を教えてあげてるのに。」 ハルナ
「…適当に合わせて、相手が喜びそうな事を言ってあげればいいのに…です。
それより次の迷宮は火山の中腹にあって、
恐ろしいドラゴンが住んでいるらしい…です。」 占いで稼いできたアスハ
「おおっ、アスハいつの間に!?
それにしてもレベル2でドラゴン(つД`;)」 ハルナ
その頃、ウサはギンギンで踊っているのでした。
ゲーム開始前。
「第2の迷宮はどうしたらいいかしら?」 姫子
「ロック鳥に勝つにはヒット・アンド・アウェー(叩いて、逃げる)を繰り返したのでしょう。
次はそんなヒキョウなマネはさせません。
閉じ込めて殲滅です。うふふふふっ。」 リコ
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