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北東寺榛名と奇妙な世界  作者: 石表
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白髪の死霊術師6

 バーチ・ディ・ダーマ。光の魔術師から借り受けた鎚の魔力に守られて、幽霊の森を抜けるアスハ達。


 館に辿りついた一行を女子爵の幻影が出迎えます。それは彼女の居室へ向かう上への階段と心臓への下への階段を指し示し、それぞれ3人以上が通る事を禁じます。大地の僧侶ハルナと傭兵隊長JBが上へ、紅い腕輪の踊り子ウサとアスハが下へと向かうのでした。



 階段を降り切ったウサとアスハ。レリーフに飾られた灰色の壁と5色のタイルが敷き詰められた真っ直ぐな通路の前に立ちます。


「それはカレンタインさんに

 “やだやだやだやだ絶っ対っ何かもらうの~”

 とゴネ取った“加速”の巻き物ですね。」 アスハ



「うふっ☆

 “加速”の巻き物+“疾風のステップ”イコ~ル~?」 ウサ


「…イコール?」


「マッハ!うーちゃん!!」


クラウンチングスタートの姿勢から通路へと飛び出すウサ。



かち かち かち かち


 通路を駆けるウサの足元で鳴るタイル。レリーフに隠された穴から飛び出す矢、槍、鉄球。しかし、ウサはそれらよりも速く走り抜けます。


かち かち かち


 床が開き、5mはあろうかという大穴、その下にはびっしりと長い槍が建てられた、が現れますが、開き始めた床を蹴ると体を横にして忍者の様に壁を走り抜けるウサ。さらに穴を越えて床へと降りた処で、膝と胸の高さに肉厚の刃が飛び出して来るものの、それもサッカーのスライディングの様にくぐり抜けます。最後に天井がパカっと開き、通路いっぱいの大きさの岩が転がり落ちて来ようとすると。


がっしゃん


「ゴ~ル☆」 ウサ


 通路、最奥のレバーを戻し罠を解除。落ちて来ようとする岩も、天井が閉じて上へと引き戻されます。


「何て男前な…。」 アスハ



ぎ~ぃ


 開かれる通路最奥の巨大な鉄扉。その中には、体中に奇妙な紋章を描かれたトロールが立っているのでした。


「マジっ!?」 ウサ

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