光の森の魔法使い6
「カリフラワー~~~!!」
大斧を女子爵の頭に振り下ろす傭兵隊長JB。同時にアスハの背から聖剣ブランチュールを引き抜き、天に投げ上げる大地の僧侶ハルナ。
「聞いていなかったの?
ここでは人を傷つけることは出来ないのよ。」
不思議な青い光に斧を阻まれるJB。女子爵がJBの額に手を伸ばすと、彼は斧を取り落としカクンと膝を付くと体を折る様に倒れます。
「ハァーーーッ!」
女子爵の襟を掴んで後ろへ押し出すハルナ。そのとき投げ上げた剣が女子爵の頭上へと落ちかかるのでした。
「剣で直接、突かなければ…。
残念ね。そんな浅知恵では光の魔導士の禁忌は騙せないわ。」
青い光で剣を阻まれたハルナも、女子爵によって倒されるのでした。
大勢を決した女子爵は、尻を突き出した姿勢で倒れているJBを見ると、冷めた目のまま悪戯をする子供の様に口の片端だけを釣り上げ、そのズボンを引き下ろします。
「まあ、恥ずかしい恰好。」
そして、今度はハルナに目を向けます。
「貴女の未来を見通す目は少し邪魔だわ。」 女子爵
「ああああああああっ!」 ハルナ
その長く反った爪をハルナの目に刺します。
「ぱーちゃん!」
飛び出そうとする紅い腕輪の踊り子ウサの手を掴んで制するアスハ。
「…ここでは傷つけられないハズ…です。」
「さて、これで失礼しようと思いますけど、いいかしら?」 女子爵
「…どうぞ、お好きになさいませ。」 アスハ(←降参1)
「お気を付けて~。」 ウサ(←降参2)
「わんわんっ!」 スリの美少年(←何故!?)
女子爵が立ち去った後、ハルナの状態を調べるアスハ。
「…大丈夫です…たぶん。
麻痺してますが、目に傷はありません。」
石に変わった光の魔導士に肩を回し、その頭をぽんぽん叩くウサ。
「でもさ、ど~する~?
この人、石になっちゃったし。
とりあえず何か役に立ちそうな物はないか家捜しする~?」
ぴしっ。
…ぱりん。
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