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北東寺榛名と奇妙な世界  作者: 石表
32/81

白髪の死霊術師3

そこは深い闇の中、邪悪な意思が蠢いているのでした。


「黒猫の騎士め。

 カリフラワー様の一番の使い魔であるこの俺が、ご主人様には近づけさせんぞ。

 ご主人様は何もおっしゃられなかったが、

 足止めすればきっとお喜びになるハズ。くっくっくっくっくっ。」



セロリー伯爵領を離れ、カリフラワー女子爵領へと向かう一行。爽やかな木漏れ日を受けながら森の中を進みます。


「なんつ~か、この馬車…スゴイな。」 大柄な傭兵隊長


「でしょ~~~。

 突撃用の角とか、大型ボーガンとか、

 ガンバったのよぉ~。」 紅い腕輪の踊り子ウサ


「そういえばまだお名前を伺っていませんでしたゎネ☆」 黒猫の騎士サクラ


「JBと呼んでくれ。」 大柄な傭兵隊長


「JB?

 何の略だ?」 大地の僧侶ハルナ


その時、馬車の前に飛び出す小さな影。



「…あぶない。」 アスハ


ぐん!「おい、あぶね~。」「きゃあ~。」


急制止する馬車。しかし馬車の前には黒い太ったうさぎがのびているのでした。馬車を降りてうさぎを抱き上げるサクラ。


「まあ可愛い☆

 首の下に白い三日月マークがあるから、月の輪うさぎね♪

 見て下さい、ウサさま。はい。」 サクラ


「ほんとだ~、おもしろ~い。」 ウサ



「ウサさまにも気に入って頂けて、よかった~☆

 ラグランジュちゃん、

 これからはウサが面倒を見てくださるそうよ♪」 サクラ


「いきなり命名!?

 っていうか押しつけられた!?」 ウサ


(「くっくっくっくっくっ。潜り込むのに成功したぜ。」)



翌朝、宿屋のベットで目を覚ましたウサは、気持ちよく伸びをして靴を履こうとしたところ、異変に気付いたのです。


「あれ!?

 靴の右と左が反対に置いてある!

 おっかし~な~?」 ウサ


(「くっくっくっくっくっ。足止め成功!」)



そしてこの日の昼、フランス料理の店を訪れた一行は、風魔王ゼファーと再会するのでした。


「そういえばJBは何の略だったのですか?」 アスハ


「ジューベー。」 JB


お読み頂きありがとうございます。

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