表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
北東寺榛名と奇妙な世界  作者: 石表
26/81

26 魔導士と貴婦人6

後ろに下がる青い魔導士アスハ、左から回り込もうとする踊り子ウサ。


「…………………………“瞬間高電圧”」 アスハ


伯の近くに小さな電光が走るも、一瞬でかき消えます。


「やはり、

 この手の術は魔力差があるとキツイです。」 アスハ


「あの程度の魔力では、俺の脅威には成り得ない。

 ならば、畳みかけるか。

 …………………………“炎の竜”」 セロリー伯


伯の右腕から、竜の頭の形をした炎を先頭に炎の渦がサクラ目掛けて放たれます。



「そんな、気を失っているさっちゃんを狙うなんて!?」 ウサ


「…………………………“火への加護”」 大地の僧侶ハルナ


「自分に掛けた!?」 陰気な騎士ジョナゴールド


サクラと炎の渦の間に飛び込み、立ちはだかるハルナ。


「間に合って!

 …………………………“炎熱防御”」 アスハ


「確かに気を失っている騎士より、

 魔力の高い僧侶が二重の障壁を張って受ける方がダメージは少ない。

 が、俺の魔法はそんなに甘くない。

 燃え尽きよ。」 セロリー伯



「燃え尽きるものか!」 ハルナ


炎の竜がハルナを包み込み、大きく膨れ上がります。


「…………………………“大地の癒し”」


渦巻く炎が消え去った時、中から現れたハルナがゆらりと倒れ伏します。



「はーちゃん!?」 ウサ


「ほう。形が残るとは、大したものだな。

 だが、生きてはいまい。」 セロリー伯


「(いいや、生きているとも。被弾と同時の治癒魔法で死なずに済んだのだ。

 …だが厳しい。

 吸血鬼伯の異名は伊達ではないか。

 もう防ぐ手立てがない。)」 地に倒れ伏すハルナ



「ええええっぃぃいぃぃ!」


短剣を抜いてセロリー伯に突進するウサ。


「…あれは、呪われていた短剣。」 アスハ

お読み頂きありがとうございます。

よろしければ評価を押していただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ