15 攫われた貴公子2
「ぶはははははは~w」 ウサ
その30分前。
「アナタがロック鳥を倒し、ラング・ド・シャの秘宝を手に入れた女男爵、
黒猫の騎士サクラ卿ですな。私がブロッコリー伯爵です。」 ブロッコリー伯
「(ブロッコリー伯爵なんて言うから、頭がブロッコリーになっているのかと思ったけど、
普通の人間なんだ~。)」 ウサ
「(あの秘宝、ラング・ド・シャの秘宝っていうんだ~。)」 ハルナ
「(秘宝の名前は初登場…です。)」 アスハ
「ええ、そうですゎ☆(ラング・ド・シャ、おいしい…。)」 サクラ
その1時間後。
「んもう、ウサ。
あんな大笑いしたら伯爵さまに失礼ですゎ。」 サクラ
「だって~、ブロッコリーの姪がカリフラワーって笑うでしょ。ぶふぅ~。」 ウサ
誘拐された息子を助け出して欲しいと乞われたハルナ達は、伯に面会し誘拐犯の候補を聞きました。1人目はピーマン男爵。伯とは領地の境界を巡って数年 も前から小競り合いが続いています。2人目はセロリ―伯爵。昔ブロッコリー伯に悪事を告発されて領地を減らし、恨んでいるようです。3人目はカリフラワー女子爵。子供のいない彼女は叔父である伯の息子を溺愛し、何度も養子を申し入れて断られ続けています。伯の息子アスパラガスが消えた日の前後、その3人の 馬車は共に積み荷不明で急ぐ様を伯の領内で目撃されています。
「3人とも動機も手段もある。これは順番に当たってみるしかないな。」 ハルナ
「…………………………犯罪捜査ですね……………萌えます。」 アスハ
「(そこがポイント!?)」 ウサ サクラ
ぴかっ、ごろごろごろごろごろごろ
ところ変わって、暗雲立ち込める洋館の一室。
「ボンジュルゥ~~~。
ふふふふふふっ、ブロッコリーめメス猫をスパイに送り込んだか。
ならば捕えて、イジメて、イジメて、
ゴメンナサイを言わせてやる、ぴぃ~~~まん。」 謎の男
ゲーム開始前。
「ねぇ、ゼファーと言い、この変態といい、ど~しても出したいの?」 リコ
「いいじゃない、ドSな敵というのはゲームでは必須よ。(たぶん…)」 姫子
「変なキャラを途中で挟むと、私の美しい罠の連鎖が途切れるのよね~。」 リコ
「ぎゃあ、ぎゃあ、ぎゃあ、ぎゃあ、ぎゃあ」 姫子 リコ
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