残業
ああ、疲れた。
なぜだろうか。ここのところ残業続きだ。いや、その理由自体は見えている。俺の仕事が遅いからだ。
本当に疑問に感じるのは、最近仕事に集中できないのはなぜかという点だが、実はその理由も見えている。先日の給料で衝動買いした最新作のゲームのせいだ。
毎晩遅くまでレベル上げに必死で、提出すべきレポートにまで手が回らないのである。ふっ、自業自得さ。
まあいい。今日がやっと終わったんだ。これで明日はゆっくりゲームに勤しめる。クエストをクリアしてエミリーのジョブを進化させないと。
その為には睡眠だ。今晩は帰ってすぐ寝よう。飯はもういい。
帰宅して電気をつけた。部屋の隅の愛しのゲーム機は微笑んでくれているようだ。将来はこいつと結婚しようか。
ネクタイ半緩めで着替えもせず、閉じそうなまぶたを少しだけ我慢させて、惰性でザッピング。相変わらず、俺をときめかせる特番は無い。必要な録画は完璧だ。
ああ、眠たい。
俺はいつの間にか寝てしまった。
鳥の声。俺は目を覚ました。最初に意識的に見たのは時計。午前7時。そんなに寝てないな。
少しして気が付いた。電気がついている。消さないまま寝てたな。しみじみと消す。
そして腹が減っている。コンビニで買って食べようか。面倒だな。
奥さんでもいれば作ってもらえるんだろうが。一人暮らしもそろそろ卒業しようかな。それとも料理男子になろうかな。いや、無理だな。
俺はいやいやコンビニでサンドイッチを買ってきた。うまい。
さてゲームだ。と思ったが眠たい。睡眠が足りないのか、満腹感がそうさせているのか。
耐えられずに俺は寝た。
風の音。俺は目を覚ました。最初に意識的に見たのは時計。午後9時。随分と寝たな。
少しして気が付いた。電気がついている。消さないまま寝てたな。しみじみと消す。
あれ、ゲームが見えない。
少しして背筋が凍りついた。




