第九話
「おい!あの火車がまた決闘するらしいぞ!!」
「マジかよ!?1週間ぶりだな、相手は…誰だ?」
「ローグの奴だと思うが…聞いたことないな」
「まあ今回も火車の勝ちだろ」
「だと思うけどな……おっあいつじゃないか?」
そう言って男子学生が眠太を指す。
「人気者だね」
「どこがだ…あれはどう見ても哀れんだ目で眺めてるやつだろ」
「でもよかったのかい?決闘日を2日後にして。結構相手に猶予与えちゃってるけど」
「本当は今日にでもやりたかったけど、こっちも色々準備しようかなと」
「それは楽しみだ。…でもちゃんと勝ってよ。僕あの家に行くの嫌なんだから」
「へいへい」
―――――――30分前
「決闘…ね。いいよ受けてあげても」
「じゃあ日時について…」
「でも、条件がある。」
「条件?」
「君の隣の剣城天君。彼、剣城家の人間だろ?もし僕が勝ったら彼のコネクションで僕を"生徒会"に推薦してほしい。」
「…わかった」
「…僕、まだ何も「ただし!」
「ん?」
「こっちからも条件がある。もしこっちが勝ったら…この二人を引き渡してもらう」
そういうと眠太はスマホの画面を見せた
「………へぇ、ちょっと場所変えようか」
―――
「で、どこで知ったんだい?」
「…」
「…まあいいや、どうせ剣城君が調べたのだろうけど」
「それで?二人を解放して何をするんだい?あれはそこまで価値のあるものじゃないと思うけど。……まさか"そういう目的"かい?いい趣味してるね」
「…」
「でもそうか、もしあれが警察に渡るとこっちの立場も危ういのか……そうだ!対戦相手は君がいいな…えっとなんて名前だっけ?」
「斉賀眠太だ」
「そう!斉賀君、君が僕と戦え」
「最初からそのつもりだ」
「OK。じゃあ日程と時間を教えてくれるかな」
「決闘は2日後の午後4時に行う。場所は第一コロシアム。…逃げんなよ」
「逃げないよ、君もせいぜい頑張りたまえ」
―――――――――――
「それにしたって、君はいつも無茶な要求をしてくるね」
「すまん、流れに任せて…」
「まあいいさ、でも昼ご飯は奢ってくれよ」
「うっ…そういえばなんで火車は"生徒会"の推薦を条件として出してきたんだ?」
「眠太…知らないのかい?」
「?」
「…生徒会に入ることができれば国家魔法防衛軍ならびに特殊魔法機動部隊への入隊権を手に入れることができる。これら部隊、軍に入ることができれば政治的権力や家柄にも箔が付くから目指す人が後を絶たない。しかし近年ではこの生徒会メンバーの半数以上が名家だからみんな生徒会への推薦をもらうために名家の人間の後をついて来たりする」
実力で入れたのは2,3人ぐらいかなと天は付け加える。
「でも天の周りには俺しか居ないな、なんでだ?」
「まあ僕なんかよりも現副会長の兄さんや書記の姉さんに媚び売ってた方が確実だからね。僕としては眠太と二人で気楽に学校生活を過ごせているからこっちの方が嬉しいよ。」
「でも女子にはモテモテだけどな」
「…そんなことより眠太、やりたいことってなんだい?」
「ああ、特訓だよ」
「いいね、今日も僕の家でやるかい?」
「使わせてくれるとありがたい」
「お安い御用さ」
「ありがとう」
「どうする?ご飯食べてく?」
「流石に悪いから食ってから行くわ」
「了解」
「それじゃ、また後で」
「うん、じゃあまた後でね」
あけましておめでとうございます




