第六話
「とりあえず今持っている情報を整理しようか。私が知っているのは事件が起きた場所と時間、それと一部被害者の情報」
「こちらとしては被害者である斉賀眠太本人と凶器となった武器の写真……先輩としてはあまりメリットにならないと思いますが…」
「なに、男二人に守って貰えるならそれだけで十分なメリットさ。まあそれはいいとして、事件発生の時刻はどれも18:00〜19:00の間に起こっている。また、その現場はどれもこの学園を中心とした半径2km以内であることが確認されてる。」
なるほど。流石、探偵サークルを開くだけある。
「斉賀君、君が襲撃を受けたのは何時ぐらいだ?」
「自分が襲われたのは確か18時をちょっと過ぎたぐらいでした。それと場所は学園からちょっと離れた公園の隅の方で人気がなかったです。」
「なるほど、ありがとう。ということは犯人は18:00〜19:00の間で人気の無い場所を選んで一人の人物を狙っているとみた。」
「じゃあ次現れるとしたらその条件にあった人物ってことですか。なら話は早いですね、早速作戦を立てましょう」
「まあ待て、ここまでの話から一つ仮説が考えられないか?」
「……犯人は学園の生徒、もしくは関係者ってことですか?」
「正解だ、剣城君。」
「なんのために?」
「考えられるのは、ただの快楽犯か目的のためか」
「目的?」
「この事件に関連してそうな情報がもう一つあるのだが……」
「だが……」ゴクリ
「……入部届にサインしてくれたら教えよう」
ズコー!!
「仕方ないだろ、あと三人入部させないと廃部?廃サークル?になってしまうのだから!」
「間に合いますか?」
「多分…おそらく……絶対!」
「大丈夫かな…?」
「とりあえず入部するか」
「そうだね、じゃないと始まらない」
「よしよし」
「それじゃあ入部するんで情報をお願いします」
「そうだな、まず君達は火車政保という人物を知っているか?」
「「いえ、全然」」
「……まあそいつがこの事件に関連しているのではないかと私は疑っている。」
「理由はなんですか?」
「彼、ここ最近だと魔法決闘で負けなしなんだ。」
「それが何か関係が?ただただその火車?って人がめちゃくちゃ強いだけなんじゃ」
「彼の試合映像を見ると一目瞭然なのだが…彼、初見の魔法も全て知っていたかのように避けているんだ。」
「??、それはただ相手の試合を見てたとかではなく?」
「違う、彼は今年入学したばっかりの一年生の魔法を『まるで見たことがある』ような動きで避けているんだ」
「…それは怪しいですね」
「とりあえず試合映像を見せてください」
「ああ」
――――――――
「これは…!」
「流石にやってるな」
「このように彼はなんらかの方法で相手の魔法を知り、対策を練ってるんだ。しかもこの映像の相手選手はこの学園に入学して2ヶ月目で今回の事件に巻き込まれた被害者の一人だ。」
「この試合映像はいつの物ですか?」
「事件後の1週間経たない試合の物だ」
「怪しいーーー!…でも」
「そう、使っている魔法が全く別のもの。だから疑おうにも疑いきれないんだ。」
「じゃあ、襲撃した犯人は別の人物?」
「になってしまうね」
「……とりあえずその火車ってやつと話するしかないか」
「でもどうやって?いきなり『君が犯人だ!』とは言えないよね」
「…次の襲撃場所を特定しよう、そこで犯人捕まえれば嫌でもわかるよ」
剣城君、意外とゴリ押し系?




