第五話
――学園
「〜〜こういった構造のもと、スマホが作られています。そのため電流を流せばそのエネルギーを糧に魔法を出すことができるのです。しかしその中でわからないことがあり、それは剣城家や鉄岡家など物質を生成する魔法はどのような仕組みで発動しているのか、現在はまだ解明されていません。」
今日の授業はあまり興味のない分野なのだが、つい親友の名前が挙がったため聞き入ってしまった。
「実際にどうなってるのかわからんの?」
「僕も生まれた時からそういうものだと教わったから何も…」
「そうか」
まあ知ってたら解明されてるもんなと当たり前の事を思いながらスマホの記事を見ていると
(ッ!これは!?)
今日から警察が前回襲撃してきた不審者を指名手配犯とし、もし捕まえた者には懸賞金200万を支払うというニュースが流れ込んできた。
「おい、天!これ見ろ!」
「おお。凄いね」
「こいつを捕まえて億万長者だ!」
「億まではいかないけどね」
「熱くなってきた!!」
「そこ、静かにしなさい!」
怒られちゃった
―――――
お金が絡んでくるなら話が変わってくる。お金は正義、お金は全てを解決する。
「でもどうするんだい?流石に今のままだと情報が少な過ぎるよ。」
「とりあえず、犯人の出現場所と時間、どういった時に襲ってくるか被害者に聞いてみるか?」
「データとして君一人のやつじゃ少ないからね」
「そうと決まれば早速…ってどうやって被害者に会えばいいんだ?」
「……」
二人で悩んでいると後ろから誰かが肩をポンポンと叩いてきた。
「面白い話をしているじゃないか」
「…誰ですか?」
「おや失敬、私は…」
「夢崎さんですよね?」
「…知ってたんだね」
「色々と話は聞いてますよ。」
「たとえば?」
「そうですね…三年生のくせに卒業単位がまだ60個しかない、探偵サークル所属しているが部員は一人だけ、毎週月曜日は酒臭い、友達がいないなどですね。」
ひでぇ、ほぼ煽りにしか聞こえねえよ
「…心が痛いから話変えよ」
「で、僕たちに何か用ですか?」
「さっき君たちの話を陰ながら聞かせて頂いたら何か面白い話をしていたじゃないか。」
「指名手配犯のことですか?」
「そうだ。それで提案があるのだが」
「一緒に捕まえようってことですね?」
「話が早いね、後輩が優秀で嬉しいよ」
「で、こちらとしてのメリットはなんですか?」
「お金が貰える、人手がふえる、あとは…情報かな?」
「ほう、どうする?」
「協力した方がいいと思う。」
「だよな」
「決まりみたいだね、そういえば自己紹介がまだだった。私は夢崎叶、三年生だ。」
「よろしくお願いします。先輩」
「よろしくお願いします。夢崎先輩」
こうして三人は事件に片足を突っ込んでいくのだった…




