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004

帰りのホームルームが終わり

優は急いで家に帰る


歌の準備しなくちゃ…

今日帰ったらどんな歌詞を書こうか

優の頭の中にはすでに浮かんできていた

家に着き、すぐさま部屋へと入り

ノートとペンを取り出し急いでメモする

「手洗いなさいッ」とゆう母親の声は

聞こえない

もう歌のことで頭がいっぱいだ


そして夜になり、ギターと鞄を持って彼女は

出かける

カフェに到着すると、「いらっしゃい。今日も待ってたよ」と優しい夫婦が出迎えてくれる


優「こんばんは」

優はぺこりとお辞儀する


今日は3人か…


優はトイレでかぶりものをかぶって顔を隠す

なんとなーく可愛いってだけで

ウサギのかぶりものを購入した彼女

口元部分だけあいている

それをかぶり彼女は今日も歌う



彼女がマイク前にギターを持って座ると

お客さんがパチパチと拍手をしてくれる

聴いてくれるお客さんが少なくても

拍手してくれるのはやっぱり嬉しいものだ


息をすぅーっと吸い込み彼女は歌い出す


「自分ってなに?…自分らしくってなに?……

 自分らしくいたいけど…………

 他の人を見ては羨ましがって………

 もうわからなくなってきたよ………」


彼女の歌が終わりまたパチパチと拍手を

してくれるお客さん


どうかな…?あたしの歌、響いたかな?…


「今日もよかったよ!」とご夫婦が笑顔で

言ってくれて私はいつもその言葉に

安心するんだ


「はい、今日はコロッケだよ!

 食べて行きな!」


歌う日はいつもこうやってご飯まで

ご馳走してくれる

私はここのご飯が大好きだ

母親の手料理よりも……なんて言ったら

お母さんに怒られるから

心の中だけに留めておこう



彼女は気づいていなかった

歌ってる最中、お店の扉がチリンッと開いて

お客さんが一人増えていたことに、、、





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