第25話 コンクールに挑む戦士達
第25話 コンクールに挑む戦士達
6月も終わりに近づき、そろそろ期末試験1週間前に差し掛かるという頃。
音楽室の中は楽器を準備する部員で一杯だ。
いつもの1年生2年生たち以外にも3年生たちの姿もあるからだ。
基本的に3年生は休部状態であるが、自分からコンクール出演を決めたり、後輩から頼まれて出演を決めたりしている。
ではここで、2年生と3年生の部員紹介をしておこう。
寸評は主にパートの人たちにしてもらうことにする。
(演奏力はDが初心者として考えてください。三浦はこの評価ですとCになります。)
フルートパート
・古峰 沙織(2年・演奏力A)
大倉「我らの副部長で~す♪ショートカットの似合う美人さんで~す♪それに成績優秀でしっかり者。このクラブに欠かせない存在で~す♪」
南川「性格がな・・・」
(古峰に睨まれる)
南川「なんでもございません・・・」
・犬井 清美(2年・演奏力B+)
古峰「おさげが良く似合って、ピッコロを吹く姿がとって可愛いのよね。癒されるわ。」
柏原「ぼーとしてて、いつも眠そうにしてるがな・・・」
古峰「それは、言わないで~」
柏原「否定してやれよ・・・」
・葛上 亜里沙(3年・演奏力A+)
犬井「鳴きほくろがチャームポイントの美人さんです。ふわっとした綺麗な髪が眠気を誘いま・す・・zzz」
古峰「・・・」
葛上「・・・」
クラリネットパート
・岩本 響子(2年・演奏力B)
犬山「ストレートヘアーの色白美人のとっても頼れるパートリーダー。そこが痺れる憧れちゃう~。」
辻本「美人は美人でも八方美人やけどな~」
犬山「でもそこも憧れちゃう~~」
辻本「はいはい」
・楠田 愛子(2年・演奏力C+)
浅井「セミロングで顔はアイドルに負けないくらいキュートな可愛い先輩ですね。」
辻本「胸ないけどな~」
浅井「・・・それしか言えないんですか?」
・辻本 一芳(2年・演奏力B+)
岩本「・・・」
楠田「・・・」
辻本「なんか言うことないんか?」
岩本・楠田「「演奏力が納得できなーい!幸薄いくせにーーー!!」」
辻本「そこなん、突っ込み所はそこなん。」(涙)
・上田、菊野、前田(3年・演奏力A+)
3人「「「なんで、3人でまとめて紹介なのよ。それもフルネームじゃないし!!」」」
岩本「それだけ、インパク・・・いえ、存在感があって偉大だからですよ。」
辻本「著者も今更って思ってるんじゃないんですかねぇ。」
3人「「「辻本君、あとでこっちにいらっしゃいね(ニッコリ)」」」
辻本「なんで・・・なんで、俺が・・・」
サックスパート
・山郷 明美(2年・演奏力B)
朝倉「背が高くて明るくてとっても楽しい先輩ですよ~。いつも良くしてくれます。」
沢木「口調がおばさん臭いところがとっても楽しそうだな。手の動きもそうなんやけどな。」
朝倉「そこが魅力って言えば魅力なんですけどね・・・」
・三村 美里(2年・演奏力C+)
原「え~と、え~と、え~と・・・」
山郷「原さ~ん、え~としか言ってないんやけど~」
原「だって・・・暗いとか、人見知りするとか言えないじゃないですか!」
山郷「もう言ってますよ~。」
・松島 昌子(3年・演奏力A)
三村「このクラブに・・・入った時から・・・お世話になっている・・・優しい先輩です・・・」
山郷「声が消えそうよ~ん。しっかりして~な。」
三村「はい・・・頑張ります・・・ポニーテールが・・・似合う人です・・・」
山郷「だめだこりゃ」
ホルンパート
・島岡 優(2年・演奏力SS)
松島「チートだな。」
三浦「チートですねぇ・・・」
石村「やっぱりチートやの。」
島岡「・・・」
三浦「今更なんですが、初めて下の名前知りました。」
・松島 実(2年・演奏力C+)
三浦「面倒見が良くて、悪い人じゃないんですけど、なんか悪く見えますね。なんでだろ?」
島岡「いあ、それは無いわ。気のせいじゃないんか?」
三浦「なんででしょうね。あと、これと言って特技はありません。」
島岡「(悪意が見えてんで~)」
・石村 純一(3年・演奏力A)
島岡「俺が1年のときからお世話になっている先輩や。前部長でな、ほんま尊敬してるんや。」
石村「なんかお前から『尊敬されてる』って言われても、あんま嬉しくないのは気のせいか?」
島岡「??なんでですのん??」
・浅井 陽子(3年・演奏力B+)
三浦「ホルンパートの紅一点ですね。面倒見がよく、つい『お母さん』と言ってしまいます。」
島岡「言いえて妙やな。ホルンパートを一家に例えると、石村さんが『お父さん』で浅井さんが『お母さん』で俺ら3人が兄弟やな。」
浅井「そこで夫婦にされても困るんやけど?」
トランペットパート
・南川 雅之(2年・演奏力B+)
小路「俺の尊敬する部長です。背が高くてすげーかっこいい人なんです。」
柏原「仕事全~部、古峰や岩本に投げてる昼行灯やけどな。あ、でかいから灯篭か。」
小路「適材適所に人材を配置しているのですね。流石です。」
柏原「・・・」
・柏原 孝雄(2年・演奏力A)
南川「『爆音トランペッター』の異名をもつ目立ちたがり屋兼指揮者や。」
沢木「たま~に、指揮棒飛んでくるからな。音楽に関しては妥協せえへん男や。」
南川「それ以外は妥協しまくってるけどな・・・」
・沢木 正志(2年・演奏力B)
丸谷「優しくて愛嬌のある先輩です。パート長ともあって、すごく面倒見がいいんです。」
柏原「ちゃうちゃう。いじられるのが大好きでM属性のある先輩です。パート長ともあって、みんなの突込みを全て体で受け止めてくれるんです。やろ?」
南川「あまりいじりすぎると、『謎の棒使い』にジョブチェンジするのが玉に傷や。」
沢木「ご使用は計画的にって、なんでやねん!!」
・藤本 良子(3年・演奏力B+)
南川「とっても小さい(145cm位)先輩です。俺たち3人を女手一つでここまで育ててくれました。」
沢木「だよな~、このでかいの3人に囲まれとってんやからな~」
柏原「ほんま、俺が唯一頭が上らへん先輩やで。」
島岡「・・・3人共、必死で隠してんなぁ。」(第17話 新歓遠足参照)
トロンボーンパート
・中嶋 誠(2年・演奏力A+)
鈴木「中学からの経験者でトロンボーンの腕はピカイチですね。音抜けがすごく綺麗です。黒縁眼鏡がトレードマークです。」
甲斐「こいつ、いっつもニコニコして、何しても怒こらへんよな。」
島岡「知ってるか~、こいつも怒ることあんねんで~」
鈴木「まじですか?」
島岡「簡単や。ほれ。」
中嶋「コラ、島岡。眼鏡かえさんかい!!」
鈴木・甲斐「・・・」
・甲斐 麻美(2年・演奏力B)
中嶋「(ニッコニッコ~)」(島岡から眼鏡を取り返した)
鈴木「中嶋さん、甲斐さんの紹介を・・・」
中嶋「(ニッコニッコ~)」
鈴木「・・・では俺から。口が悪いですがベリーショートの色白美人です。あと、料理も得意ですね。」
中嶋「(ニッコニッコ~)」
鈴木「・・・」
・本田 美佐(3年・演奏力A)
甲斐「背が小さい(150cm位)俺の師匠や。」
鈴木「背が小さいって・・・トロンボーン吹けるんですか?」(第6話 決めたパートは・・・ 参照)
甲斐「手にな紐が握られててな、スライドに括り付けてんねん。7ポジの時はそれを伸ばすんや、『シュパーン』てな。それでもめっさ速いで。」
鈴木「・・・」
バリチューパート
・坂上 伸太郎(2年・演奏力B+)
近藤「性格が非常に細かい先輩です。どの曲の楽譜がどこにあるか全て頭の中に入っていますね。あと、編曲が趣味で短調を非常に好みます。」
平田「バリチューパートのレパートリーは全部こいつが作ってるからな~、ほんま頼りになるで~」
近藤「それ演奏するのいつも恥ずかしいんですけど・・・」
・平田 啓二(3年・演奏力A+)
寺嶋「こいつは中学からやってるんで、うまいわ。あと、俺の良き理解者やな。」
坂上「(メモを見て)バリチューパートが起こす騒ぎの約99%は、二人により引き起こされていますね。」
近藤「坂上先輩もその騒ぎにいつも加担してるんですけど・・・」
・寺嶋 正志(3年・演奏力A)
平田「一言で言うと『博打好き』やな。」
近藤「えらく省略してますね。」
平田「あとバリチューパートの精神的中心人物やな。」
近藤「それ、はた迷惑なんですけど・・・」
パーカッションパート
・金沢 和義(2年・演奏力B)
古河「そうですね~、得意なのはドラムでしょうか?暇があれば叩いてますね。」
伊藤「そういえば、最近『俺の~』はなくなったけど、何かあったん?」
古河「武田先輩にドラム取られてます・・・」
伊藤「(最近静かなわけだ・・・)」
・伊藤 康子(2年・演奏力B+)
大原「おかっぱで日によく焼けている面倒見がいい先輩です。」
古河「成績も普通ですし、困った性格でもないし、特に得意なものもないし、しいて言えば、著者泣かせ?」
伊藤「最後が疑問系なのはなぜ・・・」
・平峯 翔子(3年・演奏力A)
伊藤「おさげで丸顔の可愛らしい先輩やね。明るくいつも元気一杯な太陽みたいな人やねん。」
柏原「たま~に、勢いありすぎてステック飛んでくるけどな・・・指揮台に・・・」
伊藤「・・・」
・武田 久美(3年・演奏力A+)
大原「ショートカットでクールな先輩です。ドラムがすっごく上手なんです。憧れますね。」
伊藤「軽音の人から依頼あるくらいうまいねん。暇さえあればドラム叩いてる・・・はっ!」(後ろを振り返る)
金沢「・・・たまには俺に叩かしてください。」(涙)
以上、2年生男子9名女子8名、3年生男子3名女子11名の紹介を終わります。
今年のコンクールは、上記の人数に1年生を加えた、総勢43名で挑みます。
今後とも彼らに期待のほど、よろしくお願いします。
さぁ、3年生も入り戦力も整った今高吹奏楽部。彼らはコンクールでどこまで狙えるのでしょうか。乞うご期待。