プロローグ
プロローグ
『第7回今高高校吹奏楽部単独定期演奏会の案内』
携帯電話に届いたメールタイトルにそう書かれてあった。
(久しぶりに母校の定期演奏会の案内きたな。しかし、俺のメールアドレスどうやって知ったんやろ・・・10年くらい音沙汰無しやったんやが、、、)
そう思いながら三浦は高校時代のことを思い返してみた。
校舎から離れたところにある木造の小汚い2階建ての建物・・・
(そういえば、もうあの場所は新校舎に代わってたな。)
その渡り廊下で並んでロングトーンを奏でている生徒たち・・・
(たまに後ろのテニスコートから玉が飛んできたっけな。)
楽器にマッピ※1を付けたときの初めての音・・・
(あれは音というより雑音やったな・・・)
コンクール前で締め切った音楽室での合奏・・・
(模試で校舎使ってたからな。死人でえへんかったんが不思議や・・・)
夏合宿の花火大会とアンサンブル大会・・・
(火をつけた爆竹を先輩が踏んだときはあせったな。)
楽しくもあり苦しくもあった日々・・・
(なんか楽しい思いでしか浮かんでこないんだが・・・日曜なら時間空いてるし、定演行ってみるか。久しぶりに皆に会いたいし・・・)
三浦はそう思うと、メールの中身を確認し、日時と場所を確認したのであった。
※1:マウスピースのこと
小説を読もうで、吹奏楽系の作品を読んで触発されて書き始めました。
なにぶん初めて小説を書くので、御見苦しい点もございますがよろしくお願いします。