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青の陰謀  作者: フィーネ
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ある日の日常

僕の名前は早川賢。理系の大学院を出て大手企業に就職したごく普通の社会人だ。


会社では奈良での研修を終えたら、千葉の幕原に配属になったので、幕原本郷に居を構えることにした。一人暮らしは初めてではないので、エンジョイしていく予定である。


それにしても殆どの人が奈良に配属になったのに、自分だけ千葉の幕原に配属になったのはラッキーである。奈良の寮は周りは会社の工場の他は畑しか無く、奈良駅までバスで30分ほどかかる。出不精の自分がもし奈良にいたら、寮とイオンモールの往復しかしなかっただろう。遊ぶとしたら大阪か京都まで出る必要があり、それだけで大変な距離である。その点幕原は東京まで40分ほどで着き、遊ぶ場所にも困らない。

それはそうと幕原の会社の所在地は実家から車で25分ほどの所という近さだ。実家から出社でも良いじゃないかと言う方々もいるかもしれないが、実家は物が散乱していて好きじゃないので、自分で家具家電のレイアウトが出来る一人暮らしを選択した。確かに家賃や水道光熱費がかかるが、一人だからこそ自由で気楽に過ごせる環境というのは大事だ。


そんなわけで今日も退勤後、悠々自適の一人暮らしライフが待っている。最近は思いついたアイデアを逐一メモ帳に書き記すようにしている。なんの役に立つのかは自分でもよくわかっていないが、考えをまとめて後から見返せるようにするというのは脳の整理に都合がよい、気がする。


今日の晩御飯は何にしようかな? やっぱりパスタが楽か。炊飯器で炊くご飯は楽だが、前もって仕込んでおく必要がある。一方のパスタはその場で茹でればいいので計画性のない自分に向いている。スーパーで買ってきた肉に酒、醤油、味醂を加えて混ぜ、フライパンで焼く。焼き立てはそれだけで美味しいと感じる自分の味覚の雑さに助けられ、今日も美味しく食べることが出来た。


食後に気が向いたらピアノを練習するようにしている。曲目はショパンのバラード4番。正直自分はこの曲を弾くには技量が足りないが、気に入った曲なので気長に練習している。いつか弾ききれる日を信じて練習あるのみなのだ。


ピアノの練習を終えたら、僕の彼女に連絡する。

「今週末、東京スカイツリーに行かない?」

彼女とは僕が大学院にいるときから付き合っている、気配りがとても上手な自慢の彼女だ。名を品村歩美と言う。アユミちゃんと僕は呼んでいる。

――「イイね(≧∇≦)b 行こう!」

返事が返ってくる。


こうして今週末は東京スカイツリーに行くことになったのだった。楽しみだなあ……

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