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婚約者から「第二夫人になって欲しい」と言われ、キレて拳(グーパン)で懲らしめたのちに、王都にある魔法学校に入学した話  作者: 江本マシメサ
七部・三章 幻獣保護区でのひと騒動

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草原エリアへ

 転移魔法で下り立ったのは、爽やかな風が吹き抜ける草原。

 その光景を見て、エアが呆然としながら感想を口にする。


「嘘だろう、湿地帯とはぜんぜん環境が違うじゃないか!!」


 あちらはジメジメしていて不快でしかなかったのに、ここはほどよく乾燥していて過ごしやすい環境だった。


「魔法で管理されているとはいえ、こんなにも気候が違うのはすごいと思うわ」

「だな!」


 幻獣保護区を設計した、マリウス・リヒテンベルガーの偉大さを改めて実感したのだった。


 見渡す限りの草、草、草――そんな環境だが、ここには五十種類ほどの幻獣が棲んでいるという。

 また空を自由に飛び回る幻獣もいるので、きっちり五十種類というわけではないらしい。

 そんな情報を、調べてくれたレナ殿下が教えてくれる。


「地中で暮らす幻獣もいるようだから、なるべく刺激しないよう、慎重に歩き回ったほうがいいかもしれない」


 そんな話を聞いたノアが、モグラの幻獣もいるのだろうかとワクワクした様子を見せていた。

 最後に、妖精に注意事項を聞く。


「他、気をつけたほうがいい部分などあるだろうか?」

『うーーん、ここは比較的平和なエリアだけど、個体によっては獰猛な奴もいるかもしれないから、油断は禁物でちゅう!』

「わかった、ありがとう」


 今回、レナ殿下は独自の方法で幻獣探しをすることを提案する。


「ペアを組んで、片方が幻獣を探し、片方は周囲を警戒するようにしよう」


 皆が皆、幻獣探しをしていたら注意散漫になる。

 前回の密猟者の件もあるので、慎重に進めたいようだ。

 また、幻獣探しに夢中になるあまり、危険な植物が目に入らずに触ってしまう可能性もある。それらの危険を回避するために、ペアを組んだほうがいいと判断したようだ。

 もちろん皆も賛成する。

 ペアの組み合わせはレナ殿下が決めてくれた。


「私とエルノフィーレ殿下、アリーセとエア、ミシャとノア――この組み合わせにしよう」


 エルノフィーレ殿下とレナ殿下はさておき、成績のバランスがいいように組んでくれたようだ。

 さすがレナ殿下である。


「ノアさん、よろしくね」

「ああ、よろしく、ミシャさん」


 そんなわけで幻獣探しを始めることとなった。 


「始めはノアさんが幻獣を探してくれる?」

「いいの?」

「ええ」

「ミシャさん、ありがとう」


 ノアは嬉しそうに魔導眼鏡を装着する。

 どうやら幻獣探しを楽しみにしていたらしい。


「小さいときに読んでいた、魔物を水晶に閉じ込めて戦わせる物語が大好きで、それみたいだなと思って」


 話を聞いていると、前世の世界でもそういうゲームがあったなと思い出す。

 どこの世界でも、バトルとコレクション要素のある作品は人気が高いようだ。

 近くを散策するエアは空を飛ぶ幻獣を探しているようだが、ノアは地面を一生懸命見ていた。


「――!!」


 ノアは何か発見したようで、前方を指差す。

 そこには巣穴から顔を覗かせる、白ウサギがいたのだ。

 私も魔導眼鏡をかけて確認する。

 魔導眼鏡に幻獣の情報が示される。

 〝フィールド・ラビット〟と書かれていて、発見者欄にノアの名前があった。


「ノア、まだ誰も発見していなかったみたい!」

「よかった!」


 皆も魔導眼鏡を使って発見したフィールド・ラビットを見たかったようだが、すぐに巣穴に隠れてしまったようだ。


「私達も頑張らないといけないな」

「せめて、一種類は発見したいですね」


 レナ殿下とエルノフィーレ殿下の言葉に私も頷く。


「次、ミシャさんが探してみなよ」

「ありがとう」


 そんなわけで、私も幻獣探しに挑むのだった。

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