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婚約者から「第二夫人になって欲しい」と言われ、キレて拳(グーパン)で懲らしめたのちに、王都にある魔法学校に入学した話  作者: 江本マシメサ
七部・三章 幻獣保護区でのひと騒動

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集会

 ノアやアリーセの使い魔も大活躍だった。

 なんでもアリーセは宿泊施設の人に許可をもらい、泥だらけになっていたキティをお風呂に入れてあげたらしい。


「今、キティは寮に戻って、わたくしの寝台でぐっすり眠っているはずです」


 キティは今回もっとも頑張った功労者だろう。


「ミシャさんのジェムも、大きな緑竜を持ち上げたり、魔法の棘を切り刻んだり、すごい活躍だったよね」


 ノアに褒められてジェムは嬉しいのか、誇らしげな様子でいた。


「マオルヴルフが密猟者の足下を掬ったのを見たときは、さすがだと思ったわ」

「あれはとっさに思いついたんだ。間に合ってよかったよ」


 使い魔とのコンビネーションを学ぶ授業もあったが、無駄ではなかったのである。

 普段、私の言うことなんて聞かないジェムもよく頑張ってくれた。

 偉い、偉いと褒めておく。


 あっという間に楽しい時間は過ぎていき、夕方となる。

 そろそろ夕食の時間か、なんて思っていたら、鳥翰魔法でプリントが届けられた。

 そこにはこれから一階のエントランスで集会をすると書かれてある。

 どうやらざっくりとした調査が完了したらしい。

 時間が迫っていたので、ノアやアリーセと一緒に移動することとなった。


 レナ殿下やエルノフィーレ殿下、そしてエアはすでにエントランスに集合していた。

 エアが心配そうな表情で話しかけてくる。


「ミシャ、ノアにアリーセ、大丈夫だったか?」

「ええ、このとおり元気よ」


 ノアやアリーセも頷く。


「エアは? 小さな擦り傷とかなかった?」

「ぜんぜん! 少し寝たら元気になった」

「だったらよかった」


 そんな話をしているうちに、学年主任であるアイン先生が登場する。

 幻獣保護区で起こったことを、淡々と話し始めた。

 生徒達は担任から、幻獣保護区内に密猟者がいたことを知らされていたらしい。

 けれども改めて話を聞くと、ショックが大きいようだった。


「密猟者は単独犯という話だったが、明日、改めて幻獣保護区内を調査することとなった」


 私達は幻獣保護区内の安全が確保されるまで、宿泊施設で待機を命じられる。

 せっかく幻獣保護区に行者遠足に来ることができたのに、酷い仕打ちだ。

 これもすべて密猟者が悪い。


「安全が確保されたら、皆に協力してほしいことがある」


 アイン先生は眼鏡を取りだし、説明をし始める。


「これは幻獣を記録する眼鏡だ。この眼鏡で幻獣を見ると、生息が記録される」


 なんでもこの眼鏡を使って、幻獣保護区内にいる幻獣を記録してほしいと、幻獣保護区の職員からお願いがあったらしい。

 今日、満足に幻獣保護区内を歩けなかった代わりに、幻獣を記録する課題を行うようだ。


「記録済みの幻獣は、頭上にチェックが入って見えるようになっている。もっとも多く幻獣を発見できた生徒には、ご褒美として恩恵ベネフィットが贈られるらしい」


 恩恵ベネフィット、と聞いて生徒達の目の色が変わる。

 今回みたいに、先生側から恩恵ベネフィットがあると知らされるのは初めてではないのか。

 きっとみんなが密猟者事件を知って落ち込んでいるので、元気づけようと企画してくれたのかもしれない。

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