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婚約者から「第二夫人になって欲しい」と言われ、キレて拳(グーパン)で懲らしめたのちに、王都にある魔法学校に入学した話  作者: 江本マシメサ
七部・三章 幻獣保護区でのひと騒動

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力を合わせて

 危ない!!

 なんて叫ぶ前に、ジェムに再度お願いしてみる。


「ジェム、緑竜を魔法布まで運んで!!」


 どうかお願い!!

 神に祈るような気持ちでジェムに頼んでみた。

 すると、ジェムは触手を伸ばして棘を弾くと、緑竜の体に巻き付いて、一気に魔法布まで運んでくれる。

 どかん! と大きな衝撃と共に下ろされたが、緑竜は相変わらずのほほんとしていた。


「ジェム、あなたすごいわ!! 天才よ!! 本当にありがとう!!」


 神様、天使様、ジェム様――なんて言いたくなった。

 ジェムは褒められて嬉しかったのか、触手を尻尾のように左右に振っていた。


 魔法布はすぐに効果を発揮したようで、緑竜の姿を隠してくれる。

 私達にも、どこにいるのかわからなくなってしまった。


「これ、俺達からも緑竜がどこにいるかわからなくなってるけど、大丈夫なのか?」

「心配いらない。魔法布に付属しているこの眼鏡をかけたら、緑竜がどこにいるかわかるようになっている」


 そう言って、レナ殿下はエアに眼鏡をかける。


「うわっ、本当だ! 緑竜、寛いでる!」


 寛いだ緑竜の姿を見てみたいものだが、そんなことをしている場合ではない。

 ここから逃げないと。

 なんて思っていたら、突然私達の前に誰かが転移してきた。


「――っ!!」


 それは先ほど見かけた、ナイフを所持していた男だった。

 男は血走った目で私達を睨みながら問いかけてくる。


「おいガキ共、竜をどこにやった!?」


 やはり、彼が術者でどこからか緑竜の様子を見ていたのだろう。


「竜はここにいない!」


 エアが答えると、男は激昂したように叫んだ。


「嘘を吐くな!! お前達が竜をどこかにやっているのを見たんだ!!」

「――っ!!」


 言い返そうとしていたエアの肩を、レナ殿下が叩く。

 相手を刺激するようなことは言わないほうがいいだろう。


「すまない、私達も竜の姿が突然消えたように見えたのだ。よければ、どの辺でいなくなったのか、教えてくれるだろうか?」


 突然物腰柔らかく話しかけられた男は、なんて言葉を返していいのかわからない様子でいた。

 レナ殿下の作戦は効果があるように思えたが――。


「う、うるさい!! お前達がもっとも傍で見ていたんだ! この俺が知るわけないだろうが!」


 男は杖を構え、魔法を発動させる。


「こうなったら、とっ捕まえて吐かせてや――」


 次の瞬間、男の足下がぼこっと音を立てて大きく突起する。


「なっ!?」


 足を取られた男は、その場に転んだ。

 ノアの使い魔であるモグラの魔法生物、マオルヴルフが土から顔を覗かせていた。

 すかさずキティが男の顔を自慢の爪でひっかくと、ジェムが触手で体をぐるぐる巻きにする。

 リザードが火炎キノコを咥え、男の顔に近づける。


「おい、やめろ!! それを近づけるな!!」


 火炎キノコは触れたら最後。火傷を負ってしまう。

 男も火炎キノコについての知識を持っていたのだろう。


 エアが男の手から杖を取り上げ、遠くに投げた。

 すると、結界の効果が切れたようで――。


「みんな~、〝にゃんこ大好き班〟~、どこにいるのお~~!?」


 ホイップ先生の声が聞こえた。

 エルノフィーレ殿下が光源魔法を打ち、現在地を知らせる。

 すると、ホイップ先生がすぐにやってきた。


「いたわ~!」


 助かった……! この場にいた誰もが思った。

 ホイップ先生は囚われになった状態の男を見て「あら?」と小首を傾げる。


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