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婚約者から「第二夫人になって欲しい」と言われ、キレて拳(グーパン)で懲らしめたのちに、王都にある魔法学校に入学した話  作者: 江本マシメサ
七部・二章 ついに始まる新学期!

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ジルヴィードの協力

「えっ、それだけでいいの!? いいよー!」


 ジルヴィードは詳細も聞かず、安請け合いをする。


「どれ? どの石を解析すればいいの?」

「待て、まだ条件がある」

「何?」

「解析したあとは、貴殿の記憶を消す」

「えーーーー!?」


 その条件には、私もジルヴィードと一緒に「えーーーー!?」と驚きの声をあげそうになった。


「記憶を消すって、そこまでしなければならない代物なの?」

「ああ」

「そっかー」


 宝石魔法に精通している彼ならば、黒い宝石がそもそもなんなのかわかってしまう可能性がある。

 また、もともと黒い宝石はサーベルト大公の姪であり、ルドルフの母であるキャロラインが所持していた品だ。

 元よりルームーン国にあった物なのだ。

 情報を握ったジルヴィードが、サーベルト大公に報告し、返還要求などしてきたら面倒な事態となる。

 魔王が絡んでいる宝石ともあれば、他国の手に渡るのは恐ろしい。

 たとえそれがルームーン国がもともと所持していた品であっても、だ。


 さすがのジルヴィードも、記憶を消すような条件は呑まないか。

 そう思っていたが――。


「うーーん、よくわからないけれど、いいよ!」


 いいんかーーーい!!

 場の空気を読まずに突っ込みそうになった。


「では、早速解析に協力してもらおう」

「ええ、今から?」

「急がないと、強制送還になるのだろう?」

「そうだった!」


 夜も遅いが、明日は休日である。

 そんなわけで私も同行することとなった。


 ◇◇◇


 王宮にある、魔法の研究機関に黒い宝石は保管されているという。

 初めて足を踏み入れる区画に、ヴィルとレヴィアタン侯爵の先導で立ち入った。


「へえ、王宮にこんな場所があったんだー!」

「異国の者で立ち入るのは、貴殿が初めてだ」

「わーい! 帰ったら父上に自慢しよう!」

「覚えていれば、いくらでも自慢するといい」

「え、ここからもう消されるの?」

「晩餐会のあとくらいから、根こそぎ消す予定だ」

「えーーー、酷いよ!!」


 研究機関の壁や床、天井には魔法陣が刻まれている。

 こういうちょっとした魔法も、関係者以外には見られたくないものなのだろう。


 向かった先は地下。

 昇降機を使って深くまで下りていき、その先にある厳重な封印魔法が施された部屋に置かれているようだ。

 魔王に関わる宝石なので、これくらいしないといけないのだろう。

 研究機関の局長が魔法で扉を開く。

 その先は、巨大な魔法陣が展開されているフロアだった。

 中心部に宝石箱が置かれていた。その中に黒い宝石があるのだろう。


「うわ、その魔法陣、やばい奴を封印するときに使うやつじゃんか」

「よくわかったな」

「一応、魔法使いの端くれだから」


 魔法陣の機能を限定解除し、中に入ってもいいという。

 ヴィルの誘導でジルヴィードがあとに続く。


「緊張するな~」


 こんな状況でも、ジルヴィードは暢気なものだった。

 ヴィルが宝石箱を手に取り、ジルヴィードの前で開いて見せる。

 黒い宝石を目にしたジルヴィードはハッとなった。


「え、嘘!! これ、〝アルプトラウム〟じゃん!!」


 ジルヴィードはこの黒い宝石の正体を知っているようだった。

 

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