表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/38

第二十四話

「綾瀬さーん! お昼一緒にどう?」

「えっと……」


 昼休みが始まった直後。

 今日はお昼どうしようかなぁと考えていると、小久保さんが笑顔で話しかけてきた。

 ちなみにいつもはクラスのそれなりに話すグループに混ぜてもらうか、咲良と食べるかがほとんどだ。当てがないときは一人で食べたりもするけど、それほど抵抗はない。そういう人もクラスにはちらほらいるし。


 だけどこれは初めてのパターン。

 確か小久保さんは佑太くんたちいつもの六人組で食べていたはずだ。

 その中に入れと……?


 私がどう答えたものかと思案していると、小久保さんが突然「あーっ!」と声をあげた。


「ひょっとして緊張してる? あんまり普段絡みないメンツだし気まずいかー。うんうん、わかるなぁ、その気持ち」


 ちっともわかってなさそうな顔でうんうん頷きながら小久保さんは、私の返事を待たずに続ける。


「でも大丈夫、みんないい人だから! ささ、こっちおいで!」


 私は戸惑いながらもお弁当を片手に小久保さんたちのところへ近づいていく。

 なんというか、圧が強い。周りを巻き込んでどんどん先へ先へと進んでいく感じ。でも不快じゃない。すごい。


「男子連中は何か買いに購買まで行ってるから、今は綾瀬さん入れて四人だけだよ。綾瀬さん初めてだし、あいつらはそのうち帰ってくるだろうから、先に食べてよーよ」


 小久保さんの周りには二人の女子がいる。

 派手な印象の牧田さんに、清楚な印象の鈴見さんだ。


「えっと……いいのかな? よろしくお願い……します?」


 私が挨拶すると、牧田さんと鈴見さんの二人は気さくな様子で「よろしくーっ!」「よろしくね」と返してくれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ