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二つの選択  作者: 青野ひかり
4/12

三人の親友

「3人の親友ねぇ・・。」

黒ずくめの少女は、ノートを捲り、答えた。


「1人は別の中学校。あとの2人は同じ中学校だけど、別のクラス。あんた以外の3人は中学生活を上手くエンジョイしているの。

プライドの高いあんたは自分だけがハブられて、落ち込んでいるなんて言えなかった。

親友なのにねぇ・・」


黒ずくめの少女は私を哀れむ眼をした。その惨めなものを見る目つきに腹立たしさが込み上げた。

それにもうこれ以上は話を聞かない方がいい気がした。


私の気持ちを察したのか、黒ずくめの少女はサッサと話を再開した。


「中2であんたは酷いイジメを受ける。相手も巧妙でね・・物理的なイジメはしてこない。モノを壊すとか盗むとかね。だから、教師にも親にも気付いてもらえない。

悪口、無視。イジられたり、睨まれたり、休み時間に付きまとわれたり。ありとあらゆる精神的なイジメ。あんたはイジメっ子をもちろん嫌いになるけど、それ以上に自分を嫌いになった。イジメられるのは自分に原因があるんじゃないかと思い始めた。人見知りで、性格が暗くて、人付き合いも上手く出来ない・・だからイジメられる。」


「やめて・・お願い・・」

私は小声で何度も呟いていた。

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