ある重くはない交通事故と事故対応について
人生で初めて交通事故を起こした日の事を話そう。
意識の空白。
その瞬間に事故は起こる。
要因は幾つかあるだろう。
まず貧血で少し集中力を欠いていた。
いつもとは違うCDを掛けていた。
普段は気にしないのに前の車を追い越した。
その前にいた車が黄色信号で止まり此方は急停車した。それにより置いていた携帯電話が落ちて光り画面が上向きに落ちた。
落ちた物を拾わなければという反射で拾おうとした。
拾った瞬間にサイドもパーキングも入れていないことを思い出し、思い出した瞬間にぶつかった。
『意識の空白』とはその拾おうとした瞬間だ。
拾うことしか考えていない。
日常生活での最適解。
車を止める事を忘れ、拾うことに身体は最適化され動いていた。
ある意味車を運転していたことを忘れていたと言ってもいい。
相手方は八人乗れるような大きめの車だったし此方は軽の最徐行。
まず双方共に怪我はない。
ぶつけてしまった此方より相手のお姉さんの方が冷静だったくらいだ。
交通量の多いT字路だった為近くの駐車場に止めた。
まず、警察に連絡をするらしい。相手方がしてくれました。
電話ができるなら自分の入っている保険屋さんに連絡だ。
警察の事情聴取に必要な物は免許証、車検証、自賠責の紙。
幾つかの質問に答えて終わりだ。
相手と連絡先を交換して。
自分の入っている保険屋さんの会社と担当者を相手方に伝え。
保険屋さんによっては警察署に『事故の申請書』を貰う必要がある場合もあるらしい。
事故に合った方より事故を起こした方が動揺が激しく混乱している事もある。
何が起こったのか分からず「!?」ばかりが頭を埋める。
どうすればいいのか迷っている内に相手方が車を降りてきて話しかけてくれた。
まだ赤信号のままだ。
私が思ったのはとにかく『路上は危険』だった。話しをするにしてもお互いに危な過ぎる。何より道路の真ん中とか怖くて無理だ。
近くの駐車場にいってもらえるよう頼んだ。
常日頃『安全運転、気を付ける、注意する』を乗る時に唱え、運転中にもそれプラス『人と猫に注意する』を思い出したように唱えている。
しかし、事故を起こしたのはブレーキで車が止まり安心した直後。
停車中かつ車にぶつかった辺り呪文の隙間を突いた事故と言える。
意識の空白に事故は忍びこむ。
皆々様も存分にお気をつけて。