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異世界戦記  作者: トマト
b班国外へ
95/200

神社

通信した内容はほぼ近況報告に近い。本部も忙しくなっていた。


今日は皆に休みを取らせ私は報告書などに目を通した。ジョンはコーヒを入れて執務室に籠った。


しばらくすると誰かがドアを開けた。ふと私は目線をドアの方に向ける。そこには更科が立っていた。更科は何も言わずにソファーに横たわる。


「どうしたんだい?」

ジョンは声をかける。更科はどこが悲しげだった。


「ケーキ屋行こうとしたらやってないからここにきた」

更科は俯いて言う。ジョンはしばらくそっとしてあげた。何も言わず。報告書に目を通した。


確認が終わり,11時になる前だった。


「よしティーブレイクにするか更科。コーヒーと紅茶どっちがいい?」

ジョンは席の後ろから、高級紅茶を取り出した。


「紅茶。ミルクで」


「じゃあアールグレイだな」

カップを二つ用意して、淹れる。焼き菓子と冷蔵庫からケーキを出した。


「これで足りるかい?」

更科の目はキラキラしていた。さっきまでのテンションは嘘のように吹っ切れた。更科は嬉しそうに食べ始める。


「よかった元気になって」

ジョンもケーキを口にする。甘いものは嫌いじゃない。

たまには紅茶をということでストレートティーを飲んだ。


「この後暇か?」

ジョンは言う。


「うん暇」



「少し手伝ってもらっていいか?」


「え?」


ジョンは更科を連れた。私用車乗っけた。ドライブといった感じだった。


「ドライブですの?」


「いや違う」

ジョンは書類を更科に渡す。書類には地図と依頼文が書かれていた。


「これは?」


「それは神城のお札だ」


依頼というのは、最近事故が多発している場所の確認とお祓いという任務だった。


「すぐ終わるし終わったら何か食べに行こうか」

ジョンは車を飛ばす。右側は海が見えた。この先にb班が派遣されていると思うと黙ってはいられなかった。ジャンプまであと3ヶ月。



「お札ってどこに貼るの?」


「あぁこの先に潰れた神社があるらしいそこに貼って欲しいと言われた」


「神社に?なんで」


「神社が結界を張っていたけど壊れてしまったからだそうだ」


「そもそも隊長がやる仕事なの?。班に任せればいいんじゃない?」


「部下に任せっきりも悪いでしょ?いざという時隊長自ら出て行くってもんが隊長っていうもんでしょ」


現場は見通しの良い場所で事故なんて起きるのは不思議だった。


「あそこに見える小高い丘が神社があるところだ。この車だとここまでだ。後は歩きだ」

ジョンは言う。山の道を歩いて行く。私は慣れていたが、更科の底知れず有り余っている体力についていけなかった。

「隊長早く早く遅いですよ」


「私はもう歳だなぁ」


「体力と身体は全盛期じゃないんですか?」


「まぁな」


7月の初夏の暑さがジョンの体力を奪って行く。額からは汗が垂れる。


1時間もせずに登り切った。登り切るとたしかに半壊した小さい拝殿が立っていた。鳥居は崩れ落ち柱だけが無残に建っていた。


「ここか」


「早く貼って帰りましょう薄気味悪いですここ」


「たしかな負のエネルギーってやつ?」


ジョンはお札を取り出し建物に貼った。


「普通拝殿の中じゃないの?」


「そうか」


ジョンは拝殿の扉を開けるが、渋く硬くなっていた。


「更科。ちょい手を貸して」

2人で力一杯引いてようやくあいた。中は畳で奥には祀るものがあるはずだからすっからかんで何もない。


「ここでいいか」

ジョンは奥の柱に貼った。貼った瞬間黒い物体がジョンを襲う。

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