b班
結城とジョンは部屋で話をしていた。
「この報告書によるとなかなか国外というものはまだ解明されてないようですね」
「そのようだ。まぁ戦争してないからいいだろう」
「でもいずれなるのでは?」
「なる?」
「この特務隊ですら、戦争の火種になりかねません。いずれ、我々も国外へと派兵した時、どうなるか」
「だよなー」
ジョンは天井を見た。
「そもそも乗る気ではないのでしょう?」
「そうなのよ。新城大佐からの命令ですから」
本を探すオスカーを探すということで時期が早まった国外調査という名の派兵。本当の目的はなんだろうかそれはジョンすらわからない。
「でこの書類なんですか」
結城は2枚の書類を見せる。それは彷徨える森からの書類と、トムたちが転送してきた書類だった。
ジョンは2枚の紙を確認した。ジョンは驚愕する。
「両方とも記しているのはあの計画の事か?」
「そのようです。我々の裏でものすごくでかいものが動いているようです」
「困ったもんだな。我々はただ元の世界に帰りたいだけだのに。それより結城はもっと大事な話をしにきたのでは?」
「あ?まかります?」
「もちろん。君達の隊長だからな」
「私ごとですが、国外調査が終われば軍を辞めたいと思ってます」
「うんわかった」
結城は驚いた。引き止められると思っていたからだ。
「止めないのですか?」
「もちろん君達の意思や意見は尊重する。だが命令には従ってもらう。事件や事故は起こすなよ。除隊しても、結城は陸軍軍人だ。元なんかはつけさせない」
「わかりました。もしこの調査で死んでしまったら?」
「誰も死なせはしない皆生きて帰らせるそれが私の使命だ」
ズノイモノまで30
「ねぇキツくない?」
フローガが言う。真ん中の席に座らせていた。
「そもそも4人乗りで設計しているから無茶言うな」
「荷物をどかせば6人ぐらい乗ると思うんだけど」
力が言う。
「だったら銃座に座ってみれば?」
ハンナが言う。
「銃座?これ?」
ハンナは初めて座る銃座に少し驚く。座席としては劣るが外の景色は最高であった。フローガから喜びと驚きの声が聞こえる。
「車に乗るの初めて?」
「うん初めて」
「なら楽しむといいね」
フローガはしばらく銃座に座っていた。風を切る車に体で体感する
GPSによるとズノイモの国境を越えたらしい。
「ほんとうこえたのか?」
「こえたみたいですね」
「まるでEUだな」
「実感ないですね」
「日本人だと尚更だよな。ヨーロッパだとこんな感じだ」
「ズノイモにはったけどつぎはなにするの?」
「拠点を見つける」
「フローガはどうするんだ?」
「君たちについていこうかな」
「いいね頼もしい」




