b班
車は村から、女の子から遠く離れた。双眼鏡出た確認する。追ってきてはなかった。
「このまま野放しにします?」
「しておいてもいいだろうなんせ,かないっこないからな」
トムは半ば諦めていた。銃を持った相手ならまだしも、持たずそして術を使う相手で現代兵器が通用しないのであれば敵ではない。捕食者となる。つまりライオンとシマウマのような関係だ。
「はぁー。とりあえずズノイモに向かおう」
ため息をついて、深々と座席に腰をかけた。力はズノイモに向かって走り出す。幸い4人とも無事で済んだのが喜ばしかった。
「みんな死ななかったし、50 Calも無事だったからいいか」
トムは言う。先ほどまでの元気は無くなっていた。
「車も大丈夫そうですね」
力が言う。
「私は危なかったけどね」
ハンナは言う。少し髪がパーマかかっていた。
「もしかしてハンナ髪燃えた?」
焦げた臭いが車内に漂っていた。
「ジャック嗅いでみて」
ジャックはハンナの髪を嗅ぐ。何も言わずに頷いた。
「これだ」
ジャックと力は声高らかに笑う。トムは腹を抱えて笑った。
「ハンナ村によって散髪してもらおうか」
「よかったちょーど長かったから」
ハンナはも笑っていた。
散髪屋はあるのかはわからない。中世では医療行為だと言われた散髪屋はあるのか。それも楽しみだ。
街についた。宿よりも先に散髪屋を探した。
なんと街には散髪屋があるではないか。
「どうされたのですかこの髪?」
「ちょっとね。パーマ失敗した」
ハンナの髪は短くそしてかっこよくなった。
ジャックは先に宿を取ってくれた。ツインルームを二部屋。料金は1人。3000円くらいだ。4人は飯にすることにした。ただ酒を飲みたいという3人欲求に勝てないからだった。
酒は果実酒と発泡酒の二種類だ。3人は浴びるように飲んだ。3人は酔いが回る。
一番騒がしいかったハンナは、黙っていた。3人の酒の酔いについていけないからだった。
今一番判断力が鋭い、ハンナはある人を見た。
それは酒を飲んでいる。あの女の子だった。




