森の後
不思議な体験をした後の5人そのまま帰還し,書類を依頼主に渡して終わる。そしてちょうど,退院したヴォルフ少佐が戻ってきた。
皆は退院祝いをした。しばらくして黒瀬がいないことに気づく。
「大佐,黒瀬はどこ行ったんだ?」
「あぁ今空挺降下基礎訓練に行ってる」
「いつからだ?」
「南部戦役が終わってすぐ」
「大佐は悪魔かなんかですか?」
「いや,持ってないの黒瀬だけだし」
聞いていた人は引いたが口には出さなかった。
「見に行ったらどうです?」
少佐が提案する。
「そうだな今日は何もないからな」
ジョンは訓練場へと向かう。
この日本の空挺部隊は、一個師団規模で、11空挺師団だけとなる。4つの戦闘団に2の後方支援部隊で合わさっている。そして基本降下【落下傘】そして【自由降下】の2つの教育を設けている。黒瀬はこの2つを受けていた。
ジョンは訓練場へと向かい。黒瀬は降下鉄塔にパラシュートをつけてぶら下がっていた。そして落下していく。
「おい黒瀬!!着地、着地!!お前は死ぬ気か?!!?!」
女性の怒号が聞こえる。ジョンは女性に近づく。
女性はジョンを視認すると敬礼をした。ジョンはお互いに敬礼をした。
「君の名前は?」
「私は11空挺師団、第4戦闘団、506歩兵連隊、第2大隊。第5中隊。中隊長の綾瀬桜大尉です」
「私は特務隊。隊長ジョンスミス大佐だ。黒瀬はどうだい?」
「体力は充分。落下に対する恐怖はないのですが、着地が..死に急いでるように感じます」
「あいつは不死身だ。骨折ぐらいでへこれはしないさそれより、ジャンプはいつなんだ」
「鉄塔からの降下を数日。それから基本に入ります」
「一つ質問いいでしょうか?」
「何だい綾瀬大尉」
「黒瀬少尉はあの黒瀬少尉なのでしょうか?」
「あの黒瀬って?」
ジョンは不思議思う。
「私あの..黒瀬さんに憧れて入隊したんです。魔女から日本を救い,数々の苦難を乗り越えてきたあの黒瀬さんに今まさか私が教官なんかしてるなんて恐縮です」
「そうなのか,厳しくしごいてくれ、あいつはやられるたびに強くなるから」
「冗談はよしてください大佐。訓練終わったらサインとか写真撮れますかね?」
「お願いすればできると思うよ。なんなら私が言っておくかい?」
「いえいえ私から言います」
「黒瀬候補生降下します!!!」
「ささっと降下しろ!!!。着地ミスるんじゃねぇーぞ!」
綾瀬の怒号が黒瀬に届く。
「本当にファンなんだよね?」
「はい。黒瀬さんだからってひいきはしません。誰だろうと公平に厳しくします」
「そうなんだ...」
そのあと綾瀬大尉は黒瀬とツーショットを撮影した。