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異世界戦記  作者: トマト
南部戦役
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南部戦役 13 多脚戦車

「うわなにあれ」

ハンナが言う。


「俺も初めてみた」

力が言う。


「あれが敵の最終兵器だろうな」


「最悪でしょ」


「どうやるんです?」


「この距離だとカールは届かない」


「って黒瀬どこいく?!」


「池田のところいく」


「だから池田って誰だよ」


黒瀬は池田のところへ向かう。池田がだす殺気でわかる。


池田は瓦礫などの遮蔽物を利用して戦車を隠していた。


「よっ!池田」

黒瀬は池田の戦車に乗って言う。


「池田って私は中尉...って少年!!」

偶然かと思えるくらいの再会だった。


「少年無事だったんだな」

黒瀬の頭を撫でる池田。


「池田中尉。多脚戦車見ました?」


「さっきのだろ?見たよ。作戦はあるの?」


「ないよ。小隊は全滅。残っているのは俺の単車だけ時期に10師団か8師団がやるんじゃないの?」


「池田中尉って弱気なんだな」


「弱気って一両しかないのにどうやって立ち向かうんだ?。言ってみろ少年」


「俺は少年じゃない黒瀬だ」


「すまん名前はすぐに覚えられなくてな」


「じゃあ黒瀬どうやって戦う?」


「多脚戦車ってコックピットってのはあるのか?」


「ありますよ」

砲手の坂口軍曹が言う。


「ちょうどあのあたり,砲のちょいしたらへんです」

坂口は指で示す。


「わかった」


「わかったてどうする気だ」


「俺が乗り込んで殺す」


「なるほどいい作戦だ」

池田は呆れた感じで言う。坂口も引いていた。


「戦車の射撃って当たる率はどんぐらい?」


「もちろん100パーいや、120%だ。それが?」

坂口は自信満々に言う。なんとも誇らしげな顔だった。


「この戦車であいつの脚を撃ってほしい。体制を崩したところを俺がコックピットに行く。できるか?」

黒瀬は言う。


「やってないでできないなんて俺は言わない性格でな黒瀬くん」

池田やる気だった。


「隊長やるんですか?」


「もちろんやる気だ。ここで引き下がったら小隊のみんなにも顔向けできない」

池田は装甲帽を被り準備まんたんだった。


「了解」 隊員は準備に取り掛かる


「操縦手エンジン始動。回転数1200以下で後退」

あのうるさいエンジンがかかる。そして後退して,いざ!多脚戦車元に前進を開始した。


「装填手。多目的榴弾装填」


「了解!装填よし!!」

装填手の紅葉が言う。


「目標までの距離3.0キロ」


「了解。操縦手。左前方の坂を登れ。途中でとまってくれ」

戦車は坂の途中で止まる。この上を登るとちょうどいい角度で多脚戦車の左前脚あたりに照準を合わせられる。

そして黒瀬は止まる。


「池田中尉お願いします」


「ガッテンだ」

ガッツポーズをする池田。


黒瀬は1人多脚戦車に向かう。


「すごい子だ。高杉や紅葉より若いんじゃないのか?」

池田が言う。高杉とは操縦手である。


「池田さんあの黒瀬知らないんですか?」

坂口が言う。


「有名なのか?」


「この日本を何回も救った英雄ですよ」


「そうなのか次は我々を救ってくれるはずだな」


「こっちは準備いいぞ中尉頼む」

黒瀬の無線が聞こえた。


「みんな準備いいか?」


「準備よし」


「砲手!目標脚部対榴締め。距離よし。てぇ!」

戦車砲が発射される。


「命中!!続いて射て!!」


3発の榴弾が命中する。多脚戦車は戦車に気づき砲台を戦車に向ける。多脚は脚がやられたため,うまく姿勢が取れていなかった。



「操縦手。後退用意。後へ!!」

戦車は後退して遮蔽物に隠れる。



「クソ後もうすこし」


多脚戦車は発射した砲弾は戦車から約50メートル付近にて着弾した。戦車のなかでも衝撃が来る。


「もう1発射つぞ」


「隊長装填よしです」


「操縦手。前へ!!」


「止まれ!!」


「距離よし射て」


そしてもう一発命中する。そして特務隊もカールの有効射程まで近づいていた。カールが2発多脚戦車の腹にあたる。


「どうだ!!まだたりねぇーか?」

ネイサンが言う。


「いけるありがとう」

体制を崩した多脚戦車は黒瀬の登りやすいようになっていた。


そして黒瀬はコックピットを見つけ刀でこじ開ける。


「くたばれクソが!」

黒瀬は操縦手を殺す。


そして手榴弾を投げそのまま飛び降りる。手榴弾の爆発と共に,多脚戦車も爆発した。衝撃波が黒瀬を飛ばす。


黒瀬はうまく着地をする。


「大丈夫か?黒瀬」

ジョンが手を差し伸べる


「あぁなんとかな」


そして戦車が特務隊のところに止まる。


「大丈夫か?少年」

黒瀬はグーのポーズを取る

それを見た池田も同じポーズを取る。


「ではまたな少年どこかで会おう!!」

戦車は前進した。


「特務隊はこれより帰還する」


「ようやく終わりましたね先輩」


「そうだな星野」


「えっちょ先輩?」

黒瀬は星野に耳元に近づく


「今日は酒控えろよ」

耳元で囁く。星野はまた赤面した。

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