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異世界戦記  作者: トマト
南部戦役
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南部戦役 6 ビザルト攻略

塚を設けたら、気づけば、日の出で眩しく太陽が煌々と輝いていた。一夜のことが嘘みたいに幻想で、いつもみている太陽とはまた違う輝きだった。


特務隊はビザルトに向けて前進を開始した。若者のエルフ達もついてきたいと申し出た。


「連れて行きます?」

フレイが言う。


「白昼となると,銃の方が優勢だ。すまないこれだけは連れていけない」

ジョンはエルフ達に謝る。エルフ達もそれならと解釈してくれて,村で待ってくれた。本当だったら兵士が欲しいが銃を持っていなければ話にならないとジョンは思っていた。

数が劣勢の中、特務隊は前進を開始した。


「勝てます?」

黒瀬が心配する


「大隊が早く到着すれば勝利は見える」


お前(黒瀬)は不死身なんだから1人で行ってこい」

が言う。


「俺は5人殺すから後は好きにしろ」


「頼むよ黒瀬。お前が頼りだ。うちの大黒柱なんだから」


「無理なもんは無理〜」

黒瀬は隊列を崩す。


「またか」


前方にいた。力が【止まれの】合図を送る。


全員止まり,茂みに隠れる。


「なんだ?」

前方のリチャードが近づく。


「敵、敵敵」

慌てた様子で言う力。指で刺す。


「偵察か?それとも散兵か」

リチャードは悩む。

昨夜一個中隊を出して何も連絡がなければそれは大隊は心配するだろう。


「やるか?それとも見逃すか?」

力が言う。


「どちらにせよ何処かではやらなければならない。ここは待機して見逃す」


「機関銃はそこ,ライフルマン2人前に出でそこで待機」

リチャードが指示をする。


数分後敵はビザルト方向へと向かった。


「前進するだけだな」


「隊長uav飛ばしますか?」

ライアンが言う。


「許可する」


ドローンを飛ばしビザルトの街を偵察する。敵は250人規模と推定された。いい知らせだったのがチェニスを攻略した。歩兵13大隊がビザルトに前進を開始していた。このままのペースだと1時間ごにはビザルトに到着できると予想した。

ドローンを回収し,ビザルトの東側に待機をした。

ビザルトは木骨建築様式で白壁できていた。

なんとも美しい街だった。それが今から壊れると思うと悲しかった。


13歩兵大隊は突撃前と見えた。それを見かねて,特務隊も前進を開始した。e班は火力支援ということで分離させ,機関銃も各方面に散兵させた。

後は同時に突撃するだけだった。


突撃の合図火力支援が始まる。榴弾が何発もビザルトに落ちる。家々が爆発とともに崩れ落ち,歴史的建造物もお構いなく破壊された。


「よし今だ特務隊前進」


たたった10人が前進を開始する。前にいるのは不死身の黒瀬と,吸血鬼の更科となんだかんだで強いエラとハンナ。

急いで走る。そして13歩兵大隊突撃を開始する。


銃声があちこちから聞こえる。そして機関銃部隊も窓や部屋にいる敵に向かって撃った。


マシンガンと猛烈な弾に気付く敵。そして特務隊精鋭部隊。近接部隊が前に出る。敵は13歩兵大隊に夢中だった。特務隊が来るのは予想できなかったのだろう。隠れず剥き出している敵に向かって刀を振りかざす黒瀬。


気づいた時はもう遅い。特務隊は13歩兵大隊と一緒に敵を挟撃する作戦へと展開する。

回り込み。火力で敵を圧倒する。m3e1で片っ端らから建物を壊す。


「全員窓をぶち破れ」

ジョンは指示をする。


敵が潜んでないかを確認するためだ。

だが13歩兵大隊にはエルフがいることを伝えてはいなかった。

もしかしたら巻き込むのではないかと心配するジョン。壁に隠れて敵を撃つ。銃弾の跳弾が心配なのと死角からの敵の攻撃が危険である。敵も負けじとまだ応戦を仕掛ける。固まってる敵兵にe班は81ミリ迫撃砲で攻撃をする。




鈍い音が二、三発聞こえ敵が吹っ飛ぶ。機関銃手もまだいた。敵は。逃げようとはしない。m203グレネードとダネルmglで敵を飛ばす。

敵はもう統制が取れていないように見えた。


ここだと思い黒瀬は更科を連れて前に出る。それも見かねて第1分隊も前へと突撃を開始した。

黒瀬はmk23を取り出し撃つ。

ジャックや佐々木と力は高い場所に登り,敵を上から攻撃をする。敵の猛烈な死守により,13歩兵大隊も膠着状態になってしまっていた。


「おい!!」

黒瀬が叫ぶ。


「前線をぶっ壊すお前らついてこい!!」

黒瀬はmk23をリロードして,前線へと突っ込む。敵も13歩兵大隊も唖然としていた。一瞬銃声が止むくらいなのだから。


「おい衛生兵と間違われてるんじゃね?」

トムが笑う。


「ハハハァ違いねぇ」

ネイサンは言う。


敵は死亡フラグ確定だった。なぜ撃たなかったのは疑問だが、撃たなかったおかげで黒瀬は敵に近づけた。ビザルトの端まで追いやると敵も逃げ出した。手を挙げるものはいなかった。ただ鬼ごっこの子のように逃げいく。だがそれは見逃さない。

佐々木や力それに13歩兵大隊の機関銃手は掃射をする。バタバタと倒れる敵。そしてついにビザルトを攻略したのだった。


特務隊は敗残兵を探すのとエルフを探していた。


そこに馬に乗った味方の伝令がジョンの方へと向かってきた。

ジョンの目の前で止まり,敬礼をした。ジョンも敬礼で返す。


「あなたは13歩兵大隊ですか?」


「いや違う特務隊だ」


「そうですかこの先の一体は我々150歩兵連隊が制圧したとお伝えできますでしょうか?」


「わかった伝えておくここも13歩兵大隊が制圧したと言っといてくれ」


「わかりました。では失礼します」


馬に乗った伝令兵は颯爽と消えていく。


そして昨日会った13歩兵大隊大隊長と合流してそのことを話す。


「ジョン大佐特務隊は次どのような動きをするのでしょうか?」


「それは,機密で」

ジョンは人差し指を口元に当てる。後はエルフ達を見つけるだけとなった。





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