南部戦役 2 樹海
0900時 出発してから1時間我らは樹海に阻まれた。
樹海といってももっと規模が大きく、国立公園並みの広さだったことそして舗装道路がないため,侵攻速度は牛歩となってしまている。
「このままだと森の中で一泊だな」
ジョンが地図を見て言う
「マジでいってます?それは勘弁して」
後部座席から悲鳴の声を上げる黒瀬
「なんとも言えないな,」
ジョンは外に出て,タバコに火をつける。後ろから車が通る音がする。
「装甲車みたいですね」
星野が言う。装甲車は大隊長を乗せた車両だった。大隊長はジョンに敬礼をする。そして停止した。
「私は南部歩兵13大隊大隊長だが貴方は?」
「特殊任務対処部隊。部隊長ジョン•スミス大佐だ」
「聞いたことはない部隊ですがこの先どうなってるかわかりますか?」
「uavの偵察によると半径30キロには敵兵も伏兵も確認できないです」
「了解しました。だが敵兵だけではありません。
幻獣つまり,モンスターいるのでお気をつけてください」
「大隊長はこれからどちらに?」
「この先の街、チュニス攻略に出ます」
「了解しましたお気をつけて」
相合に敬礼をして,大隊長は前進した。
「この先に街なんかあるんですか?」
「あるが,そっち行く遠回りだし,歓迎はしてくれないだろう」
「だから森の中を通るって話だな」
黒瀬が話の中に入る。
「だったらエルフの村に泊まったらどうですか?」
フレイが提案してきた。
「エルフの村?!おぉ異世界らしくなってきたんじゃないの?」
ネイサンが気持ちが昂る。
「いいねフレイさすがエルフの人」
「ですが森の中を通るけどいい?」
「もちろんもちのろんだよ」
ジョンは一線を置いて聞いていた。
「どこにあるだ村は?」
ジョンはフレイに地図を見せる。
「えーっと確かここ」
フレイは指でさすがそこはやはり森だった。
「本当にあってるのだな?」
「私はエルフの中では顔が広いし,いろんな村を歩き回ったから知ってるの」
フレイは自分の胸を叩く。自信があるようだ。
「ネイサンここまでどのくらいかかる?」
「まぁ道がこれよりひどくなければ1500時には」
「了解,第1分隊!第2分隊進路を変える。座標を送る」
ジョンは座標を言い。いざ、エルフの村へと前進を開始する。
森の入り口まで,前進をした。やはり車が入れるようなスペースはなかった。
「歩きますか?」
星野が言う。
「安全は確保できてないから行くか」
安全確保のために第2分隊が前進した。そしてフレイが案内をする。
「本当にいるのかここに?」
「もちろん。私は嘘をついたことはないね」
「森にしちゃきみが悪い。何か住み着いてるのでは?」
ジャックがあたりを警戒して言う。
「そもそもエルフが住んでなかったりして」
ハンナが冗談まじりに言う。
「止まれ」
上から声がする。エルフ達は弓を構え,弦を弾いていた。いつでも打てる状態だった
「おいおい手厚い歓迎だね。フレイこれがエルフ式の歓迎かい?」
トムが言う。全員銃をエルフ達に向ける。
だが数的にエルフの方が多かった。
エルフとフレイは何やら我々にはわからない言語で,交渉していた。エルフ達は頷くと,弓を向けるのをやめ,木から1人のエルフが降りてくる。
「なぁフレイ。交渉成立なのか?」
リチャードが小声で言う。
「とりあえずはまぁ味方としてみてくれるらしい。後1日だけ泊まっていいそうよ」
フレイが言う。ハンナはそれを聞いて,第1分隊に伝えに行った。
これで夜は暗い森で過ごすのを回避できた。




