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異世界戦記  作者: トマト
宮古事変
52/200

宮古5

「だから、驚くなって言ってたでしょー」

結城が叱る。


「それってまずくないですか?兵器流出ですよ。大問題ですよ」

星野が言う。


「それって大佐(ジョンと新城)は知ってるの?」

トムが言う。


「私は知らなかった。新城はどうだろうか?」

ジョンが言う。


「知ってたとしても言い逃れするのがあいつのやり方だ」

黒瀬が言う。


「ガスの出所ってわかるんですか?」

ネイサンが言う。


「ガスが流出を知ってるのは4係の兵器管理部長だろうな」


「どうするもこうするもどうしようもない。もう起きてしまった事だ。後は取り返せないこれからが特務隊の意地を見してやる」

ジョンが立ち上がり拳を胸のまで持ってきて力を入れて言う。


「結城准尉はホムンクルスについて調べてくれないか?」




「ホムンクルスですねわかりました調べます。後このガスの濃度を検知してくれる検査機を転送しとくから使っておいて多分役に立つ」とc班たちがいる拠点に転送をした。そして、結城は本部の部屋から出た。扉の前で「はぁー」とため息が漏れる。結城はf班の部屋まで向かい部屋に入る。


「どうでしたかみなさん驚いてました?」

神代がウキウキした感じで声をかける。


「驚いてたよ。そうしたら次はホムンクルスについて調べてくれだって」

結城が言う。


「なるほどホムンクルスですか...」

神代が言う。永井はパソコンで何かを調べてこっちには見向きを示していなかった。


「誰か東方全面戦争に参加して,ホムンクルスを知ってるやつ知らないか?」

結城は2人に聞く。


「えっ?」

神代と永井の返答だった。


「だよな」


結城が出て行った後....


「ガスの出所を我々にはa班が調べる、b班はここで待機してくれ」


「了解」



「c班とe班はサポート班と連携して,紙袋の捜索を続けてくれ」



「わかりましたまた新しく見つけたら報告します」

本部との通信が切れた。


「いや〜放射能となれば話が変わりますね」

リチャードは両手を頭の上に乗せて言う。


「吸わなければの話だろ?」

ライアンが言う。


「しばらくは防護服着ての行動は避けよう。それにホムンクルスもいる。各員ドローンでの捜索に変更するe班ドローンあるか?」

ヴォルフが言う。


ドローンはそもそも情報収集班担当である。c班が運用していたがe班も弾着観測のために使いたいと申し出て,買い付けたのである。

そして,c班を見つけたのもこのドローンのおかげなのだった。e班とc班も少しドローンの性能は違った。

e班のドローンはリーパー並の長い航続距離と超高度飛行が特徴である。弾着観測にはうってつけのドローンである。

c班のはまさに真逆であり,小型で建物ないや地下といった隅々までを偵察することができる。カメラにはスキャナーがついており,f班と連携して分析することができる。


この3日間ドローンでの捜索となっていた。半径120キロの捜索範囲にドローン4台で捜索をした。f班がくれた高度な検知器によって二つの紙袋をすばやく発見できたが,まだ紙袋はありそうだった。

c班、e班ともに3日間夜昼の区別なく,ドローンを飛ばしていた。気づけば軍や親衛隊の救助隊は姿を消し,ドローンから届く映像にはホムンクルスが群がっていた。


「地上は隅々まで探しました。残るは地下通路および地下鉄だけです」

ガブリエルが言う。


「小型ドローンは侵入できるが、大型ドローンは無理だな。これじゃリコールはできない結局のところ人間が直に取りに行くしかない」

アレクが言う。


「地下だけでも範囲は広いですよどうします?」

瀧が言う。


地下通路はおよそ5キロの通路だ地下鉄やビル、アウトレットモールにも直結していて,全てを合わせると10キロに及ぶ。



「で,誰行きます?」

アレクが言う。


「私が行く」

手を挙げたのはヴォルフ少佐だった。


「もう後2人欲しい。ライアンとガブ行くぞ」


「わかりました」

2人は少し不服そうな顔つきだった。



「今ドローンにつけてる探知器を持って行った方が,いいと思います」

エラは言い探知機を持ってくる。


「ありがとうエラ」


「後これ,小型カメラです。こっちと本部に中継映像を流すので何かあれば無線でお願いします」

リチャードはガブリエルに小型カメラを持たせる。


「通路までの間ホムンクルス達はどうしますか?」

アレクが言う。


「そりゃお前がドローン使って追っ払え」

ライアンが当然のように言う。


「わかりましたやっときます」


3人は武器を装備した。この3日間でわかったことはこの濃霧には皮膚には影響はないことがわかった。今まで防護服を着ていたが今回はガスマスクだけで向かうことにした。


「準備できたか?」

ヴォルフが2人に尋ねる。2人は親指を立てた。


「じゃあ行こう」

3人は外へ出た。

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