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異世界戦記  作者: トマト
宮古事変
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宮古3

1200時 e班も結界内に入った。出入り口の周りは人は居なく、救助者もいない。


c班とコンタクトをとりたかったが、無線とのやりとりは濃霧の影響で,通信不可能であった。

e班の任務は分隊指揮所を開設することであった。

それはリチャード大尉の独断であったためヴォルフ少佐はこの時点では知らなかった。

e班は程度のいい空きの事務所を見つけ,そこに侵入する。e班全員で窓や空気が入る場所に透明シートを被せ,そしてシート被せ終わると部屋を真空状態にした。ガスマスクから酸素カプセルから空気を取り込むように管を通す。真空になって,換気装置を起動させる。部屋の除染が100%になったとメーターが示したが誰もマスクを脱ごうとはしなかった。


「じゃあ俺がやる。もし3分以内に倒れたら皆つけてといて」

リチャードがそういい。マスクを外す。


「リックなんともないのか?」

ライアンが言う。


「今のところな」

リチャードが言う。 腕時計で3分が経過した。


「よし皆外していいぞ」

リチャードが指示する。


3人はガスマスクを外した。久しぶりの新鮮な空気に3人は深呼吸をする。あのむさ苦しいガスマスクには懲り懲りだ。


新鮮な空気を吸ってると、リチャードは首ものを抑え悶え苦しみ出す。そして倒れ込んだ。

なんてことだと3人は慌ててマスクをかぶるがフードがあるためすぐには被れない。

3人はもう死ぬと覚悟をした。アクマに関しては半ばあきらめてベソをかいていた。






慌てる3人を横目にリチャードは大声で笑う。

「ジョークだよ」

リチャードは笑って立ち上がる。


3人とも笑ってはいなかったそれより,少し怒っているかのように思えた。


「おいたがすぎるぞ大尉」

ライアンが言う。



「外につまみ出すぞ」

アクマが言う。涙がこぼれそうだった。


Пощечина(くたばれクソ野郎)!!」

アレクが言う。


「まぁまぁそんなことより,指揮所を作るよ」

リチャードがいい、機材を設置し始める。

神代がくれた多分、魔法で作った無線機である。さっそくライアンは交信してみた。それは無線機が使えない時に使用するように言われている物であった。

仕組みは分からなかった何を飛ばしているのかはわからないけど無線機よりも優秀である。


「もしもしガブ聞こえる?」

ライアンが言う。


「ライアンかどうした」

ガブリエルが言う。


ライアンは座標を言い指揮所を作ったとガブに言った。


ある程度調査をしたらそっちに行くと言って交信は終わる。


         c班  

結界内の中心であるスクランブル交差点まで来ていた。このスクランブル交差点は紙袋を見たと言う証言があった。

やはり発生源なのだろうかより一層の濃い濃霧で視界も狭まっている。ガスの濃度も高い。c班4人で手分けしてあたりを探す。残り60分を切ったところでようやく紙袋を見つける。


ガブは容器をバックパックから出し,紙袋を一個収容した。しかし濃霧は晴れない。まだあるのだろうか....c班は本日の捜索をやめe班の拠点に向かう最中、銃声が聞こえた。c班は遮蔽物に隠れて様子を伺う。音からすれば,,,

それなりに近い所で発砲をしたようだ。


「敵確認できるか?」

ヴォルフが言う。


「確認はまだ、私近づきます」

エラが言う。


「よし援護するいつでも前に行け」

ガブリエルが言う。


車のボンネットにm249の脚を立てた。エラは30.40メートルくらい進んだが,接敵はせず,銃声も聞こえなかった。

c班は再び警戒しつつ前進を開始した。ある程度前進すると、三人の兵士が倒れていた。やはり先程の銃声に関係してるようだ。瀧が近づく3人の首の動脈を確認をした。


「全員死んでる」

瀧は言い弔いのために合掌した。


「死因は?」

ヴォルフが聞く。


「銃弾による出血性ショック死ではないから他によるものこれだとつまり」


「つまり?」


「瞬殺ってこと。今の段階ではそれしか言えない持って帰って詳しく調べないとわからない」

瀧は説明した。


「待って何か音がする。こっちに近づくよ」

エラが言う。


「どっちだ?」

ガブリエルが言う。


「多分この方向。西より」

エラは腕で方向を示した。皆銃を向ける。


濃霧から姿を合わしたのは人間だ。よろよろとこちらに向かってきた。


「ストップ,止まれ。Arrêtez(止まれ)

ガブリエルは3回警告をする。


条約上3回警告をして,止まらない場合。威嚇発砲が許可されている。

ガブリエルは止まらない人間に対して威嚇発砲1発頭上に撃った。が人間は止まろうとはしなかった。止まるどころが,さっきよりも足が速くなっていた。

1番近かったエラに寄り付こうとするが、

エラは銃を思いっきり左に振って床尾板を人間の左頭側部に命中させた。これが床尾板打撃だ。

体制が崩れたが、崩れた勢いでエラの下半身にしがみついてきた。

エラは何も言わずに銃口を向け人間の頭を撃ち抜いた。少し痙攣をしていたが動かなくなった。


「大丈夫かエラ?」

瀧が心配する。


「平気」

エラが言う。


「なんだこいつガスでおかしくなったか?」

ガブリエルが言う。


瀧は死体のそばにいく。


「こいつ血出ないぞ」

瀧が1番気になったのは血が出なかったことだ。

瀧はそういいうつ伏せだった死体を仰向けにして,検視する。


「こいつはただの人間じゃない。なんだろう」


「もしかしてそれってトムが見つけた強化人間ってやつか?」

ガブリエルが言う。


「強化人間にしては知性がなさすぎる。未完成なのか」

ヴォルフが言う。


「もしかして人造人間だったり?」

エラが言う。


「しかしガスと人造人間どうゆう関係なんだ?」

ヴォルフが言う。


濃霧の向こうから,(人間ではない物体)が近づいてくるのが音で伝わってきた。


「くるぞ!」

ヴォルフが言う。全員銃を構える。一体がよろよろと歩くのが確認できた。狙いを定める。

がしかし,一体の後ろからものすごい数の物体がいるではないか,とうてい4人では対処はできないと思った。


「逃げろ,逃げろ,いくぞ!!!」

言葉出るヴォルフの焦り。


4人は走った。だが物体も走って追いかけてきた。

















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