宮古2
c班はサポート班にコンタクトをした。沢山の装備を持ってきてくれた。使うものを選ぶことができた。軽量にしたがそれでも20キロは超えていたでもc班の班員は軽く背負った。防護服を身に纏って,容器に銃、救命道具それに色々と。
「吸収缶は最大230分が限界です。それ以上使うと性能が落ち、命の危険性が増します。気をつけてください」
とサポート班が言う。
わかったと返事をしてc班たちは結界付近まで近づく。結界付近はサイレンの音,担架で運ばれる被災者。その辺の道場で横たわって治療を受ける者もいた。うめきごめや、酷い咳も聞こえてくる。地獄と化していた。
「あれにいている」
ガブリエルが言う。
「あれって」
エラが聞く
「日本であった事件だよ。教育とかで習ったそれと似ている」
ガブリエルが言う。
結界内に入るようになった部屋があってそこを経由して中に入れることができる。部屋にあるともう一つドアがあった。そこで除染をして中に入れる。
c班は中に入る前に,腕時計でタイマーを230分にセットをしたそして、一斉にスタートを押し中に入った。
中は濃霧で視界は5メートルくらいだろうか。動かない人や犬などのペットも動いてはいなかった。
「まるでポンペイだ」
瀧が言う。
そうゆうのは後回しにして助かる人だけを助けた付近には倒れた人を救助をする親衛隊達が散見される。
総勢500人の軍人,親衛隊が救助に当たっているが被災者は約一万を超えていると報告をされている。明らかに人手が足りてはなかった。だが特務隊は救助よりも紙袋のほうが優先だ。
c班は容器を取り出しガスを容器に入れf班に転送をした。
「転送を完了しました」
エラが言う。
「了解。c班は紙袋を見つけ,回収する」
ヴォルフが言う。
c班は前進を開始した。
「c班からサンプル届きました。早速分析にかかります」
結城は大佐に報告をする。
「a班、b班準備完了した。いつでもいける」
ネイサンが大佐に報告をする。
集まってモニターを見ていた。結界を張っている宮古が映し出されている。皆の何もできない無力感がジョンには伝わっていた。
「で、これからどうする?」
黒瀬が戯言のように言う。
「ガス相手だから無理にきまってんだろ」
ネイサンが言う。
「でも何でもいいから手伝いたい」
ハンナが言う。
「じゃあc班に加わることだな」
トムが言う。
「どんだけいいやつなんだよ」
黒瀬が言う。
「皆すまない,今は何もできない」
ジョン大佐が言う。
「だけどよこのままでいいのかよ大佐。少数精鋭の特務隊が指加えて見てろってことかとよ?」
黒瀬が言う。
「いやもう少し,収まれば...」
ここでジョンの携帯がなる。
「おっと電話だ」
ジョンは階段を駆け上がり,執務室で電話に出る。見たことも聞いたこともない電話番号だった。
「Hello」
ジョンが言う。相手も英語で答えてきたがどこかイギリス訛りで聞いたことのある声だった。
相手はe班リチャードだった。
「e班もこれから結界内に入る。サポート班に出会って一応装備は整えてある」
リチャードはそう言う。
「いやだが少し待て,こちらの残ってるやつらも行く」
「現場だとすぐには終息はつかないらしい。だからc班と合流して結界内に小さい拠点を作るそん時にくればいいさ大佐」
電話は切れた。e班は死に急いでるように思えた。